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食虫植物など、限られた場所にしか生えない植物の栽培日記です。
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先週ですが兵庫県立フラワーセンターに行って来ました。

ここは日本一のネペンテスのコレクションが有るのと、食虫植物の専用温室が出来たので、好きな人にはたまらないところです。

去年園内が改修されて温室の内部も大改修され植物の様子が一変しました。

多少展示されている植物の種類は減った感じもしますが、ただ棚に並べられていると言う感じから、置き方などがアレンジされた物に変わって植物の名前などをあまり知らない人にも楽しめるようになったのではないかと思い生ます。

大温室の中もかなり変わって庭園風な作りになっています。

以前はここに数種類有ったネペンテスも今はカーシアナ一種類だけが地植えになっているだけです。

ただこのカーシアナが鉢から開放されたためにものすごい勢いで伸びていて、自生地をほうふつさせる物になっています。

出来たらメリリアナあたりだったら面白いと思ったんですが、そうは行かないようです・・・。( ´-ω-`)_


さて、その専用温室ですが、一年近くがたって植物も落ち着いてきた・・、と言うかかなり伸びてきた物も出てきました。

地植えになっているアンプラリアなどは良い感じに苔に埋もれています。

大きな物はツルを上に伸ばして行き、左右の植え込みから伸びてきた物を上でつなげて、ネペンのアーチを作ろうと言う計画になっています。

果たしてどれくらいでアーチが出来るか。

ちなみに手の届くところに植物が植えてあるので、結構悪さをする人がいるようです。
そんなことから監視カメラが付けられたので、悪さをしないようにしてください・・・。
ゞ(▼ω▼メ)

ここはネペンだけではなくサラセニアも沢山あって、ネペン温室の外に沢山並べられてあります。
ちょうど秋の葉が出揃った所で見事は株が沢山置いてありました。

さすが展示目的に作られているので、ただの栽培品と違って葉数が多く目を引く鉢が沢山有りました。

ちょっと遠いので中々行けませんが、一見の価値が有る所だと思います。

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フラバの分類の残りです。
一つは Sarracenia flava f. viridescens と言う物で、ようするにアントシアニンフリーの物です。
そして今までに挙げた物の要素が中途半端な物などを Sarracenia flava var. flava と言う基本種としています。

Sarracenia flava f. viridescens ですが、元のフラバがどんなタイプだったかは分かりませんが、アントシアニンが無いので基本的には緑一色です。

緑一色と言うと maxima と同じです。
一見同じに見えますが、 良く見ると違う所があります。

それは新芽です、サラセニアの新芽は全ての品種で赤い色をしています、また葉の付け根も赤みが指しますが、アントシアニンフリーのものは赤い色素が無いためにそこも緑です。
c8d8d66e.jpeg
こちらは maxima の根元ですが、はの付け根部分は微妙に赤い色が付いています。

緑一色の maxima でもアントシアニンを持っているので、こういった部分では赤い色が出てくると言うことです。



MK_237a.jpgこれに比べてこちらは viridescens ですが、赤い色素を全く持たないため根元の分部も緑一色です。

アントシアニンは寒さや紫外線から植物を守ると言う働きがあるので、それを持たない植物は単純に弱いと言うことは言えると思います。

栽培に関しては特に弱いと言うことはないと思いますが、絶対条件を比べたときには差が出るんだと思います。

その辺を考えると栽培時の環境には注意しないといけないと思います。

 

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ついでなのでフラバを全部やってしまいます。

Sarracenia flava var. maxima です。

maxima と言っても特別大きいものでは有りません、逆にあまり大きな物は見たことが無い変種で、どこからこの名前が来たのか不思議です。

特徴は緑一色で一切模様などが入らない変種です。

 rugelii などが多少黄色い筒になるのと違って、こちらは薄い緑色の場合が多く一目で違いが分かることが有ります。
MK_F81.jpg
写真の物は夏の暑さで多少黄ばんでしまっていますが、少し前まではもっと全体が薄緑色でした。

実生などをすると結構葉脈などが出てしまうことが有るので、実生で増やす場合もかなり選別する必用が有ります。

多いとか濃いとかと言う範囲の広いくくりではなく、何もないということでの変種なのでそう言った意味からすると結構貴重な物が有るかと思います。
ただこの変種を取上げるようなことはほとんど見たことが無いので、見た目が地味な物は人気が無いのかとも思います。

緑一色の植物ですが、アントシアニンは持っているので、秋になって寒さが来ると多少紅葉して赤くなります。

春の新緑と秋の紅葉を見ると言う意味では貴重な変種かもしれません、ただ綺麗に紅葉させるにはコツが必用ですが・・・。(^^ゞ

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まあ、赤いのが出たので基本的なやつを一つ。

Sarracenia flava var. rugelii です。

フラバの変種の中では代表的なもので、非常に特徴的なものの一つです。

この変種の特徴は、全体が黄緑色で一切他の色が付かないところに、蓋の付け根部分だけが赤黒く色付くと言う物です。
蓋や筒の上部の葉脈が色付くものは rugelii とは言わないわけです。
F143.jpg
こちら、MK,F143と言う固体です。
ちょっとマークの色付きが悪いんですが、出来がよければしっかり色が付くと思います。

この株は蓋も大きく首も細いので良い系統ですね、欲を言うともう少し蓋が平らだと良いんですが・・・。

もっと大きな葉が出ると思うので、そのときどんな形になるかですね。


48ba3989.jpegこちらは伊勢で拾ってきた物ですが、全体の形も良く首が細いし色好きも良い、なんと言っても蓋が大きく平らで多少波打っていると言う所が人癖有って良いですね。

ただこんなのに限って腐りやすかったりするので、中々増やせないでいます。

ワンピントと言うのが特徴の rugelii ですが、あまりこの変種を求める人もいないようで、この頃の人気は赤フラバに偏るようです。

まあ、フラバと言うと昔はこの変種を指すぐらい定番の物でしたが、色々な変種が紹介されるようになってからは人気がなくなったようです。


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634bc8da.jpegいや、植物ですが・・・。(^_^;)

日本の場合他の国にはない梅雨があったり、夏に暑さが厳しいので、やはりこうなっていきます。

これもほんの一部で、もっと有ったんですがいちち残していないのでこれくらいです。

なるべく落ちておく物を減らしたいんですが、場所が無いのでなかなか環境変化を克服できないと言う所です。

表に放置していて問題ないものはそれなりですが、それでも梅雨の間に病気が出て復活しない物もありました。

モチベーションの維持と言うのも有りますが、なかなか対応できないことも有るので、やはり出来るだけ手をかけずに栽培できるような環境を作らないといけませんね~・・・。

0f056d12.jpeg
そんな中、ハエトリが一鉢枯れそうになっていました。

2~3年植え替えていないと、用土が劣化して通気が悪くなってきてこんなことになります。
早急に新しい用土で植え替えないといけません。



0a13e214.jpeg抜いてみるとやはり用土は結構傷んできています、それと共に株もひん死の状態ですね~・・・。

根も完全に腐って何もなくなっています。

こうなると枯れるのを待つような感じになってしまうので、新しい用土で植え替えないといけません。

7013c2be.jpeg今回はビニールポットに植え替えます。
この頃は鉢底石ではなくココファイバーかココチップを使ってます。

どうも石を使うとそこに入っている根が腐りやすくなるようなので、有機物のほうが良いかと思って、通気性も考えてこれにしています。



3652ef49.jpegとりあえずこれで大丈夫でしょう。

ハエトリの場合は調子が悪くなると、たいてい根腐れで根無しになっているので、早急に植え替えるべきですね・・・。





 

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Sarracenia flava var. atropurpurea

赤フラバが出たので次はこれです。

同じ赤フラバなんですがこちらは全赤、つまり all red と言うことです。

私がこの変種のことを知ったのが10年ぐらい前のことで、当時はほんとにこんな物が存在するのかと思っていました。

最初にこれを見たときは、それまでの黄緑色のフラバのイメージを一新して、違う物を見ているような衝撃を受けました。

これもこの頃でかなり手に入るようになって来ましたが、本当に赤い色を出すのは結構難しいようです。
やはり赤い色の出やすさにも個体差があるようで、クローンの中で本当の赤い色が出る物に出会わないと本来の色は中々望めないかも知れません。

最も沢山出回っている物が Blackwater River State Forest, FL と言う所の物で、ここ以外の物はなかなか蓋まで赤くなることは難しいかもしれません。
9351f00b.jpeg
これはその Blackwater River の株の実生ですが、結構良い色が出ています。

ただこの色も葉が古くなってくると次第に薄くなってくるので、最初のうちだけです。

赤フラバ系統は、株が小さいうちは結構赤が出やすく、良い色のなりますが、多くくなると色乗りが悪くなるという傾向があります。

この株もまだ小さいので色の出が良いんですが、これ以降株別れするようになってきた時にどうなるかですね・・・。


473ce58d.jpegもう一つは通常の赤フラバで、筒の赤い色が蓋まで上がって来て蓋を赤くすると言う物です。

こちらがそうですが、やはり蓋の部分に黄色い所が残っています。

ただ、これも日照条件が良ければ次第に蓋まで赤くなって来ます。

このタイプの物はほとんど見られませんが、有っても蓋まで赤くするのは難しい物が多いようです。

まあ、これもどこまでを atropurpurea とするかですね、 ornata と言うことでも蓋まで赤くなる物もあるし、 atropurpurea と言うことになっていても中々赤くならない物もあるので、条件設定の基準がほしい所ですね・・・・。(-_-メ)

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追加の実験をと言うことでゴソゴソやりましたが、例によっていい加減な実験なので大した成果は出ませんでした。^^;

e9a1ce17.jpegやったのは、鉢の大きさによる違い。

例の鉢を一回り大きな鉢に入れて同じように腰水して見ました。

結果、これくらいではあまり大きさに差がないので温度差もあまり出ず、日差しも途中で曇ったりして温度もそれほど上がらずでしたが、大きな鉢が 37℃で小さな方が38℃と、それでも1℃の差は出ました。

やはり大きい鉢の方が温度の影響は受けにくいと言うことと、二重鉢の効果はあるということです・・・。

11ac9880.jpeg次は遮光ネットの差です。

写真ではちょっと分かりにくいんですが、右は濃い目のグレーの色をしたネットで左はアルミホイルのように光るミラーになった物です。

右は遮光率70%で左は50%なので遮光率だけなら右の方が温度が低いはずです。

結果は右が36℃左が35℃と遮光率50%の方が温度が低くなりました。

これは遮光ネットと鉢の距離が近いために、右のグレーのネットが太陽で熱せられで熱くなりその輻射熱で温度が上がったためだと思います。

ミラータイプの物はそれ自体は余り熱を持たないので距離が近くても影響が少なかったようです。

遮光率70%の物はやはり下が暗いので、温度が上がらなければ明るい方がよいので、遮光率は50%程度のほうが良いということになります。

以前このミラータイプの物は農業用の大きな物しか有りませんでしたが、この頃はホームセンターで手ごろな値段で売っているようになったので、こちらの方がお勧めです・・・。(^^ゞ


046999d7.jpegそんなことで、発泡スチロールのトロ箱を使った物はと言うことで、通常栽培している物を見てみました。

これはサラセニアが入っているので、サラセニアの葉でかなり陰になっているため温度も低いと思われます。

やはり植物が沢山入っていると、それだけ水を吸い上げて蒸散させるので、温度も低くなると思います。

それを計ったのがこちら。
bc22f287.jpeg
いくつか計りましたが、だいたい33℃~32℃でした。

気温によってはもう少し高くなる日が有るかもしれませんが、だいたいこんな物です。
この栽培方法でここ数年やっているので、温度的にもこれくらいなら問題ないということになります。

この温度も条件によりますが、だいたい35℃ぐらいなら何とか生育に問題ない範囲だと思います。
ただ、これ以上になるようだと根腐れなどが起こりやすくなるので、やはり温度は出来るだけ低く抑えた方が良いと思います。

 

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ちょっと実験して見ました。

夏本番で毎日うだるような暑さがやってきました、食虫植物の多くは腰水栽培をしていますが、日中直写日光が当ると腰水がお湯になって植物が傷んでしまいます。

この温度上昇を抑えながら日照を確保したいわけですが、これがなかなか難しいところです。

あまり参考にならないかもしれませんがちょっと実験をしてみました。

まずは通常やっている発泡スチロールのトロ箱ですが、水面に光が差さないように鉢をいっぱいに並べます。

この条件で日中の水温は36℃になっていました。
1e9d0325.jpegb7f9ef80.jpeg







ちょっと水温が高すぎると思ったので、遮光ネットをかけて様子を見ましたが一度上がって水温は中々下がらず結局37℃弱でしばらく推移していました。

通常もう少し水温は低くなるはずですが、鉢が小さく植物も小さかったため鉢の表面温度が高くなって水温も高めになったようです。

3-1.jpg次のに普通に受け皿を付けって腰水をするときの条件を見てみました。

通常植え込む時と同じようにミズゴケを入れた鉢を3個用意して、左から台を置いてコンクリートの床からの輻射熱を和らげる工夫をした物、全く何もせずにそのまま置いた物、腰水に太陽光が直接当らないようにアルミホイルを巻いた物。

この3タイプで違いを見てみました。

当然真ん中の何もしない物は一番条件は悪いので、それに比べてどれくらいの差が出るかと言う物です。
ちなみの当日の最高気温は35℃でした。

11時ごろに設置して2時間後位に測定しましたが、この短時間でも多少差が出ました。
3b.jpg
まず真ん中の何もしていない物。
水温は41℃になっていました。
何もしないので水に直写日光が当り、周りからの輻射熱で下からも熱を受けてちょうどいい湯加減になっていました。(^^ゞ

短時間ならこの温度でも何とかなると思いますが、やはり40℃を超える温度に長時間さらされると駄目でしょうね。

こんな置き方はしては駄目だという見本です。

3a.jpg

次に左の台に乗せた物ですが、水温は39℃を少し超えたぐらいです。

何もしない物と比べると2℃程度の違いが有りますが、これでもちょっと水温が高いのでもう少し下げる必要はありますね。

輻射熱のことを考えると今回の30cm程度の台では少し低いかもしれませんがそれでもこれだけの違いが有りました。

この後もこの温度を維持していたので、周りから輻射熱の影響を受けないと言うことはやはり重要なことのようです。
3c.jpg
次にアルミホイルを使った物ですが、こちらも温度は39℃で2℃ほど差が有りました。

直接太陽光線は当りませんが、やはり地面から伝わってくる熱で温度が高くなっているようです。

この後3時ごろになると日が傾いてきて水温の上昇も止まりましたが、地面から熱を受けていたアルミホイルを巻いた物は結局40℃まで温度が上がってしまったので、やはりコンクリートなどの上に直接置くのはよくないということが分かりました。

簡単にやったので結果にあまり差が出ませんでしたが、台の上に置いてアルミホイルを使えば単純に4℃温度を下げられるのではないかと言うこですが、これは発泡スチロールのトロ箱を使った時と同じ温度になると言うことなので、発泡スチロールの効果は絶大だと言うことが分かりました。

また、最も温度が上がるのが10時ぐらいから3時ぐらいの太陽が真上にいる時間帯なので、その時間帯だけでも遮光ネットなどで日陰を作ると温度上昇はかなり抑えられると思います。

今回は鉢の温度がちょっと上がりすぎたので、もう少し条件を変えて実験してみることにします。

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