この頃あまり話題に上らなくなっていますが、特徴的な丸い袋をつける良い品種です。
栽培には多少温度が必要な所も有りますが、どちらかと言おうと栽培はしやすいと思うので、上手く作れればこの特徴的なフクロを沢山つけることができます。
写真の物も入手した時はもう少し丸い袋だったんですが、鉢が小さいのと今一栽培が上手く行っていないのでこの程度です。
この品種は結構花が咲きやすいようで、国内でも実生繁殖をしている人がいます、そのうちに実生選別した国内産の優良品種が出回るかもしれません。
日本で作られた交配種に「オオイソ (Nepenthes 'Oiso')」と言う品種があります。
これは mixta に maxima をかけた物ですが mixta の偽物として出回っていることが多いようです。
最も mixta 自体どれが本物か良く分からなくなっているようで、本物は失われたと言う話があるぐらいです。(日本でもヨーロッパでも第二次大戦中とそれ以降に失われたと言う話です)
実際には多少特徴の違いがあるようですが、状態によっては見分けが難しいことも有るようです。
近年ヨーロッパで交配されたと言う Nepenthes "Miranda" が入ってきてよけいややこしくしています。
この"Miranda"は出所不明の交配種と言うことですが、'Oiso'が1935年の作出と言うことなので、戦後ヨーロッパに渡ったとすると、ひょっとしたら'Oiso'="Miranda"ではないかなどと考えてしまいます。
ただ、"Miranda"にしても mixta の特徴とは違う部分があるので、"Miranda" = mixta ではないと思います。
まあ、"Miranda"にしても'Oiso にしても栽培しやすく簡単に大きな袋を付ける優良品種には間違いないので、これからも普及して行くことでしょう。