ムシトリスミレの自生地に行ってきたわけですが、日本にはこの一種類しか自生していないわけですが、メキシコには一大グループが有って、それをいくらか栽培していますが、やはり夏の暑さで枯らすことが多く、日本での栽培は気を使います。
これはP.esserianaですが、メキシカンの中では栽培が非常に簡単で、日本の気候にもよく適応できる品種です。
さすがに夏の暑い時は腐りやすくなりますが、日陰に置いて乾燥気味にすると問題なく夏越しが出来ます。
これはこの前輸入したP.emarginataですが、どうも調子が出ません、何が悪いのか・・・。
_(-_-メ)
メキシカンピンギはやはり夏越しが問題で枯らすことが多くこの頃は丈夫な交配種が多くなってしまいました。
こちらはP.moctezumae x hemipiphytica 'flos-mulionis'と言う交配種ですが、S.hemipiphyticaの色が乗って花の色が濃く良い花です。
写真では花の色が上手く出ていませんね~、もう少し濃い感じの色なんですが・・・。(>_<)
これはP. agnata x mostezumaeで、同じP.moctezumae を片親の持って良い花を咲かせます。
こういった交配種は開花期も長く栽培も比較的容易なので、どうしても多くなってきますね~・・・。
原種はヨーロッパから安定的に輸入が出来るので、入手方法は輸入による物が多くなりましたが、何とかもう少し夏越しの問題を解決したいですね。
日本産のムシトリスミレですが、長野県などの標高が高い山には自生地が沢山有り、自生地もかなり広い範囲で点在しています。
三重県や岐阜県の比較的標高の低い所にも自生地が有りますが、基本的には標高が高い所に生える高山植物です。
標高の低い所では非常に限定的な場所に生えていますが、標高が2000m前後のところでは、湿った土であれば場所を選ばずに生えていると言う印象です。
写真の物は先日撮ったものですが、標高が2000m程度の場所で、他の高山性の草に混じって極普通に生えていました。
登山道のすぐ脇で生えているので、最盛期にはあちこちで花が見られると思います。
高山に生える物は、標高の低い所の物との違いは草体がしっかりしていて、栽培下での状態に近いものでした。
花も大きく開いているわけではなく、やはり湿度は低い場所ではこうゆう形になるのかもしれません。
どちらかと言うとこれが本来の姿ではないでしょうか。