サラセニアの種ですが、通常冬の寒さにあって春になると発芽してくるという話になっていますが、それ以外にも発芽することが有るようです。
サラセニアの種は8月の末ごろから10月にかけて、果実が枯れて中の種が出て来ます。
この種を8月後半にまだ緑色をした果実を割って取り出し、取りまきにすると4週間前後で発芽することが良く有ります。
この時期の種子はまだ休眠状態に無い場合があるようで、適当な温度と湿潤な環境があると発芽を始めるようです。
多くの場合は果実が枯れて茶色くなって来ますが、10月になっても茶色くならない果実が結構あります。
そしてそんな果実を枯れるまで放置して収穫すると発芽しない種子になっていることが有ります。
以前は原因がわかりませんでしたが、10月初めに採った緑色の果実の中からこんな種子が出てきました。
これは果実の中で発芽してしまっている種子です。
今年もいくらか見られましたが、この状態で枯れるまで放置すると、当然発芽した物は駄目になってしまうわけで、発芽しない種子が多くなることになります。
9月末から10月の初めまでに採らないとこうして発芽した物が増えるようです。
特に秋雨前線が南下してくる時期にはこうした現象が多く見られるので、やはり9月中に収穫した方が安全なようです。
自生地ではこんなことは無いのかもしれませんが、どうも日本の気候が原因かもしれません。
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