
悪魔のツメと言われる
Ibicella lutia です。
その種子が入った鞘が非常に硬く、鋭い爪のような形をしているためにこう呼ばれています。
食虫植物としてはほとんど扱われることも無く、実際腺毛が沢山あり粘液を出しますが、ほとんど虫をつかまえることもないので、私もこれが食虫植物だとは思っていません。

栽培は簡単で普通の草花のように、畑にでも植えるとひと夏で直径1m以上の大きな株になる草です。
ただ、小さな鉢では根が十分に伸びられないのかあまり大きくなれず、なかなか結実もしません。
鉢植えにするなら7号以上の大きな鉢に植えるかプランターのような物を使ったほうがいいと思います。

大きくなった株はひと夏で10個以上の悪魔のツメを作りますが、寒さにはかなり弱く秋風と共に枯れます。
最初は緑色の皮をかぶっていますが、実が熟してくると中から黒い爪を持った鞘が出てきます。
中の種子を取り出すときも簡単には取りだせず、ペンチなどで無理やり鞘を開けることになります。

寒さに弱いので、完全な一年草として扱うことになりますが、黒い種子はそのまま蒔くとほとんどの物が2~3年は発芽してきません。
早く発芽させる時は黒い皮を少し剥いて中の白い部分を出して蒔くことが必要です。
また、この草は独特な匂いが有り、一度栽培した人で、また栽培したいと思う人は少ないと思います。
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