第二回目です。(^^ゞ
今回はご要望にお答えして「アザミウマ」。
別名を「スリップス」といって「アブラムシ」同様、吸汁性害虫です。
これも成虫は羽が有りどこからともなく飛んできますが、種類が非常に多く在来種もかなり存在します。
どこにでもいて、花の中で動く小さく細い虫がいたらたいていこいつです。
だたこれらの黒い物はほとんど在来種で、あまり害はありませんが、ミナミキイロアザミウマと言う外来種が現在猛威を振るっています。
この外来種は薬剤に強く、大量発生すると中々駆除できないと言う農家の強敵となっているようです。
専門的には効果がある薬剤が色々開発されていますが、一般の園芸店では中々入手できる物ではなく結構高価です。
この
アザミウマですが、特に害を与えるのは
サラセニアで、何がいけないかというと言うと・・。
春先に新芽が出てきた時にこれに付かれると、新芽が萎縮して全くまともな形にならなくなってしまいます。

写真はアザミウマに付かれた花芽と新芽の様子ですが、この状態から成長しなくなります。
こんな形になっても虫の姿はほとんど見えず最初は原因が中々つかめないこともあります。

こんな状態の時に新芽を良く見ると1mm以下の小さな虫がすばやく動き回っているのが見つかることがあります。(老眼では分かりません ^^; )
ほとんどの場合こういった黄色い小さな虫による物です。
栽培量が少ない場合はそれなりに薬剤散布をすると駆除できますが、周りに畑などがあり、そこから虫がやってくる時などは、なかなか撲滅することが難しいことがあります。
そんな時なとりあえず違う種類の薬を数回かけることである程度被害を減らすことが出来ます。
この場合も被害が出てからでは遅いので、被害が出る前に薬剤散布をしておく必要があります。
そこで薬剤ですが、私は主に前回と同じ
オルトラン水和剤 100g を使っています。
少量の場合は
GFオルトラン水和剤 1g×10袋
や、他によく使うのは
モスピラン・トップジンM スプレー です。

このスプレーは殺虫殺菌剤なので病気の予防にもなり一石二鳥です。
また、良くある
スミチオン乳剤 100ML
などの殺虫剤なども効くようですが、卵などには効果が薄いようで、一週間程度で再発する事があり、即効性の殺虫剤をかけた後日、浸透移行性の殺虫剤をかけておくことが良いと思います。
また同じ
オルトランや
スミチオンと言った薬剤でも水和剤、乳剤、スプレーといった形態が変わることで効果の無い場合があるので、必ず説明書の有効性を確認して、希薄する場合は説明書に従ってください。
また、気温が高い時間帯は薬害が出やすくなるので、夕方や曇った日に薬をかけることを心がけてください。
[4回]
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