今回は「
ナメクジ」
好きな人はほとんどいないと思いますが、食虫植物の場合湿気が多い状態で栽培することが多いのでどうしても縁が切れません。
被害にあう植物は少ないんですが、時として小さな実生が一晩で消えてしまうことがあります。
被害にあうのはドロセラやピンギなど一部の物で、ネペンやサラセニアは被害に合うことはほとんどありません。
柔らかい部分を好んで食べるので、新芽や花芽に被害が出ることがあり、放置するわけには行きません。
基本的には鉢の下などに隠れている物を見つけて捕殺することですが、中々見つけ切れまいので困ります。
春先に卵を産んで増殖するので、冬から春にかけて精力的に駆除すると数を減らすことが出来ます。
このナメクジですが、今までの虫に効くような殺虫剤が効かないので、専用の薬剤が必要になります。
薬剤は色々売られていますが、はっきり言って特効薬と言うのはありません。
ナメクジは銅を嫌うと言う性質があるため、鉢を銅版の上に置いておけばナメクジが上がってくることがなくなり、被害を受けることはありませんが、中々材料を用意するのも大変です。
また、そう言った成分を配合した薬剤が売られていますが、ナメクジを殺すと言う効果は余りありません。
ただ、頻繁にかけることでナメクジを寄せ付けないなどの効果はあるようです、この場合植物にかけるのではなく、鉢の回りにかけるようにします。
現在販売されている薬剤で最も有効なのは
ナメトックス 250g
及び
ナメトックス液 500ml
です。
この薬剤はナメクジが触れることで直接ナメクジを殺す物で、主成分のメタアルデヒドという薬品はナメクジなどの貝類に非常によく効くため、これが仇となってこの薬剤の成分濃度が高い薬品は劇薬指定されて手に入りにくくなりました。
このナメトックスですが、粒状の物を鉢の周りなどにばらまくようにするわけですが、薬剤をしみこませた粒がいつまでも残って汚くなると言う欠点があります。
これに対してナメトックス液は鉢の周りに撒いておけば、その上を通ったナメクジを殺すと言う非常にすぐれたものです。
ただ、雨や散水などで流れてしまうことが多いので、梅雨の時期などは使いにくいと言うのが実情です。
その上、主成分は毒性が強いので、手で触れるところに大量に撒くには適していません。
ただ、ナメクジの被害にあう植物は限られているので、それらの植物だけを集めてその周りだけ撒くようにすれば効果的に使用できると思います。
心配なのはナメトックス液がメーカーのカタログから消えているので、現在流通している物が最後になるのかもしれません、そうなると粒剤を並べるしかなくなるわけなので、ちょっと面倒な感じです。
メーカーのホームページでは、ビールの誘引作用を利用して、ビールにナメトックスを浸した物でナメクジを誘引捕殺することも書かれているので、一度試してみようかと思います。
ビールの誘引作用はかなりの物なので、それは確認しています。

食虫植物でこれを取れないかと言う話もありますが、一部のネペンやハエトリソウはナメクジを捕獲できます。
ただ、かなり非効率的なので、これに期待は出来ませんね~・・・。
去年もこんな記事を書いていますが、ほとんど被害が無い中でたまにやられる被害が大きかったりするのもいやな所です。
http://mizuyarinikki.blog.shinobi.jp/Entry/341/
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