気温の高い日が多くなるとイシモチソウの成長速度が速まってきます。
速い年だと2月には芽を出してくることが有りますが、今年は4月になるまで動きがありませんでした。
この握りこぶしが集まったような新芽を見ると、春が深まって行くのを感じます。
球根植物ですが生育期間が短く、7月には地上部は枯れてしまいます。
これは暑さに弱いためで、余り暑いと5だろうと6月だろうと枯れてしまいます。
逆に多少陰になっていて涼しい所で栽培すると、8月ぐらいまで生育することもあります。
また、寒さにも余り強くないので、関東以北には自生していません。
日本産の物ですが自生地も限られているので、なかなかその姿を見ることが出来ない種類かもしれません。
関東に比べると関西はこのイシモチソウに自生地が沢山あり、ほとんどが開墾されて田んぼやため池になっている中、それらの土手に生えていることが良く有ります。
また池のほとりが公園になっている所などでは、張られた芝生の中に生えていることがあるほどです。
そう言った場所では、極普通の雑草と同じ扱いで他の草が伸びてくると一緒に田植え時期には良く刈られてしまいます。
また多少刈られても残った部分から再生してくるので、環境が維持されている限りは絶えることはありません。
こういった場所でも地面がコンクリートで覆われたり、完全に土を入れ替えたりした場所は植物も生えることが出来なくなるので、やはり自生地を残すと言うことが一番重要なのかもしれません・・・。
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