サラセニアに
Sarracenia purpurea subsp. venosa var. burkii と言う種類が有り、サラセニアの中でも一番太短い葉を持っていて、コンパクトな草姿で人気の種類です。
近年これを
Sarracenia rosea として1品種にしようと言う学者がいるようですがここでは以前の通り
burkii として扱います。
これも数年前までは中々入手することが出来ない種類でしたが、近年ヨーロッパから無菌培養の苗が大量に輸入されることが有り、ホームセンターなどにも安く出回ることが有ります。
プルプレアには北方系の物と南方系の物が有り、南方系の物の総称を
venosa と言うわけですが、その中一変種が
burkii と呼ばれる物です。
この
burkii の特徴ですが、花弁の色がピンクで 45 ㎜以上の大きな花弁を持っているということ、
16~35 ㎝の短い花茎であること。
大きなフードを持った葉が有り、唇部分の厚みが 2.6 ㎜以上で他の物より厚みが有り、この唇部分の厚みが最も重要な要素のようです。
ただ、多くの種類に有るようにサラセニアは中間的な形態を示す物が非常に多く、どこからを
burkii にするかと言うのは結構難しいところが有るようです。

この
burkii とよがれる物をいくつか持っていますが、中には怪しい物も有り、どこまでを
burkii としたら良いか悩む物も有るというのが現状です。
写真にはピンク色の花が二つと赤い花が一つ写っています。
花茎が短い物は、ピンク色の花も赤い花も
burkii となっていますが、花茎の長いものはただの
venosa となっています。
花茎の長い物もそれほど長いわけではなく、花色もピンクなので
burkii で良いのではと思いますが、入手した時には
burkii と表示はして有りませんでした。
また、花色が赤い物はどうなのかと言う問題も有りますが、花色が違うという表示が有りながら
burkii と
言う名前になっている物はどうなのか・・・。
これらの物はまだ、葉の特徴までは良く確かめていませんが、植物の生育の良否で見分けにくいこともあるので、この中途半端な物がどうなるかは難しいところかもしれません・・・。
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