サラセニアが多いのでそのネタですが・・・。
この時期花が沢山咲いて花盛りとなってます、最初に咲き出した黄色い花はかなり終わって来ましたが、今は赤い花が咲いています。
このサラセニアの花ですが、基本的には虫による虫媒花なので虫が来て花粉を媒介しないと種が出来ません。
フラバなどは虫が来なかった時のために、花が咲いてから横を向いて雌しべに溜まった花粉を柱頭に付きやすくする動きをしたりします。
中には真上を向いたりする株もありますが、あまり効率はよくないようで放置するとほとんど種が取れません。
そんなことなので、基本的に種を取ろうと思っている物は人工授粉をしています。
そんなサラセニアの花の構造ですが、虫に花粉を媒介してもらうためにかなり変わった構造をしています。
サラセニアの花を見ると、立ち上がった茎が下を向いてまず大きなガクが羽を広げたようになっています。
その羽の下に垂れ下がるように花弁が有って、その隙間からメシベがのぞいていると言う構造になっています。
分かりにくいので花弁を一部とって見ました。
花弁の奥にはオシベがぶら下がっています。
そのオシベから花粉が大量に落ちで傘を逆さにしたようなメシベの裏に溜まっているのが分かります。
それではめしべの先はどこにあるかと言うと・・・。
傘の縁のとがった所の内側に小さな突起のような物があります。
これがメシベの先端でここに花粉を付けることになります。
通常このメシベと花弁の隙間から虫が入って、花の蜜をなめて出てくるときに、花弁の間にあるメシベの先端に花粉を付けていくわけです。
この作業を人間がするわけですが、花粉を付けるには小さな筆を使うなどの方法が物の本には書かれたりしていますが、どうも効率が良くないようで花粉があまり付かない気がします。
私が通常やっているは、道具も使わず簡単に指で花粉をこすりとって授粉すると言う方法です。
花が小さいプシタシナやルブラではちょとやりにくいので、筆や細い棒のような物を使うことが有りますが、通常は基本的にいつも指です。
(^^ゞ
この花粉も乾燥していると中々筆に乗りにくいとか、他の物でも中々上手くすくえないことが有り、そこへ行くと指を使うのが一番効率よく花粉をすくい取ることが出来るのでつい指を使ってしまいます。^_^;
交配する時も適当な紙に、他の花から花粉を取ってきてそれを指でこすりとって授粉します。
この指に花粉を取ると結構山盛りに取れるので、効率よく大量にメシベに花粉を付けることが出来ます。
では、メシベに花粉を付けるのはいつが良いか!!。
・・・・・・ 今でしょ!!!! ゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ
では無く・・・。(^^ゞ
だいたいは開花後数日すると花粉が出てくるので、花粉が出だしてから2~3日後でしょうか・・・。
ただこれも花の状態や種類によってかなり差が有るので、何回かに分けて授粉した方が成功率は高くなると思います。
フラバやレウコなどの高性種は授粉可能な期間は結構長く、花弁が落ちるまでは可能なようです、買いかごすぐに付けるより一週間ぐらいしてからの方が良いようです。
これに対してプルプレアやプシタシナのような低性種は余り長くないようです。
それとサラセニアの花の形状がこうなった理由はまだ有るようで、花粉やオシベが外から全く見えずほとんど隙間が無いような形状の花は、多少の雨でも中に水が入りにくい構造になっていると言うことです。
これは、裏を返せば花粉が濡れると授粉機能が失われるためで、花粉が雨に濡れないようになっていると言うことです。
種ををとりたい場合は、出来るだけ開花後雨に当てないようにすることが肝心です。
[2回]
PR