ちょっと実験して見ました。
夏本番で毎日うだるような暑さがやってきました、食虫植物の多くは腰水栽培をしていますが、日中直写日光が当ると腰水がお湯になって植物が傷んでしまいます。
この温度上昇を抑えながら日照を確保したいわけですが、これがなかなか難しいところです。
あまり参考にならないかもしれませんがちょっと実験をしてみました。
まずは通常やっている発泡スチロールのトロ箱ですが、水面に光が差さないように鉢をいっぱいに並べます。
この条件で日中の水温は36℃になっていました。
ちょっと水温が高すぎると思ったので、遮光ネットをかけて様子を見ましたが一度上がって水温は中々下がらず結局37℃弱でしばらく推移していました。
通常もう少し水温は低くなるはずですが、鉢が小さく植物も小さかったため鉢の表面温度が高くなって水温も高めになったようです。
次のに普通に受け皿を付けって腰水をするときの条件を見てみました。
通常植え込む時と同じようにミズゴケを入れた鉢を3個用意して、左から台を置いてコンクリートの床からの輻射熱を和らげる工夫をした物、全く何もせずにそのまま置いた物、腰水に太陽光が直接当らないようにアルミホイルを巻いた物。
この3タイプで違いを見てみました。
当然真ん中の何もしない物は一番条件は悪いので、それに比べてどれくらいの差が出るかと言う物です。
ちなみの当日の最高気温は35℃でした。
11時ごろに設置して2時間後位に測定しましたが、この短時間でも多少差が出ました。
まず真ん中の何もしていない物。
水温は41℃になっていました。
何もしないので水に直写日光が当り、周りからの輻射熱で下からも熱を受けてちょうどいい湯加減になっていました。(^^ゞ
短時間ならこの温度でも何とかなると思いますが、やはり40℃を超える温度に長時間さらされると駄目でしょうね。
こんな置き方はしては駄目だという見本です。
次に左の台に乗せた物ですが、水温は39℃を少し超えたぐらいです。
何もしない物と比べると2℃程度の違いが有りますが、これでもちょっと水温が高いのでもう少し下げる必要はありますね。
輻射熱のことを考えると今回の30cm程度の台では少し低いかもしれませんがそれでもこれだけの違いが有りました。
この後もこの温度を維持していたので、周りから輻射熱の影響を受けないと言うことはやはり重要なことのようです。
次にアルミホイルを使った物ですが、こちらも温度は39℃で2℃ほど差が有りました。
直接太陽光線は当りませんが、やはり地面から伝わってくる熱で温度が高くなっているようです。
この後3時ごろになると日が傾いてきて水温の上昇も止まりましたが、地面から熱を受けていたアルミホイルを巻いた物は結局40℃まで温度が上がってしまったので、やはりコンクリートなどの上に直接置くのはよくないということが分かりました。
簡単にやったので結果にあまり差が出ませんでしたが、台の上に置いてアルミホイルを使えば単純に4℃温度を下げられるのではないかと言うこですが、これは発泡スチロールのトロ箱を使った時と同じ温度になると言うことなので、発泡スチロールの効果は絶大だと言うことが分かりました。
また、最も温度が上がるのが10時ぐらいから3時ぐらいの太陽が真上にいる時間帯なので、その時間帯だけでも遮光ネットなどで日陰を作ると温度上昇はかなり抑えられると思います。
今回は鉢の温度がちょっと上がりすぎたので、もう少し条件を変えて実験してみることにします。
[7回]
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