今年最後の自生地探索です。
いつもキャンプをしている岐阜県内のムシトリスミレの自生地ですが、標高が比較的低い自生地なので、他の所と同じように水が落ちる垂直な崖に自生しています。
ただ、ここは自生地の状況が思わしくなく、そのうちに消滅してしまうだろうと思われるところです。
自生場所としては山登りもほとんど無く行ける所ですが、どうも水の供給が少なくなって自生範囲が縮小しているようで、植物を間近で見るためには少々崖を登らないといけません。
この時期は一年で一番水が少ない時期ですが、今年は雨が多くいつも乾いている岩に結構水が流れていました。
ムシトリスミレが生えている所は草が生えてきて、ほとんど岩壁を覆うような形になっているため、草の間で日当たりがあるようなところを選んで生えています。
もっと水がたくさん供給されていれば下の方にも生えていると思いますが、水が少なく下の方は乾燥してしまい上のほうにしか生えていません。
その上の方も草と樹木の覆われてほとんど生育範囲が無い状態になっています。
草が生えている所は、草の根が布団のようになって岩を覆っていて、そのに次第に木が生えるようになって来ているようです。
今回多少草をはがして、大きな木を切ってみましたが、果たしてどうなるか・・・。
来年また観察に行ってみようと思います。
[5回]
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