偏狭の植物たち
食虫植物など、限られた場所にしか生えない植物の栽培日記です。
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anthocyanin と betalain ・・・・と言う話でしたが。(^_^;)
2016/02/16 [Tue]
11:55:54
アントシアニンとベタレインと言うお話です。
( ´-ω-`)_
私は知らなかったので記録する意味で書いておきます。
アントシアニン(anthocyanin)、よく聞く名前ですね。
植物の赤や紫の色を作っている色素の名前で、ブルーベリーなどが有名で健康食品などでよく扱われています。
植物の名前にも時々出てくることが有って、サラセニアには
anthocyanin free と言う記述が良く出てきます。
ようするに赤い色素を持たないということで色素欠乏固体と言うことになります。
そうなると名前は purpurea でも緑色と言うことになります。(`・ω・´)
そんな中、ドロセラにもこの赤い色素を持たない物が有って、
D.capensis
などは有名ですね・・。
そこでドロセラも赤い色素を持たない物は
anthocyanin free だと言ったら、マニアな人からクレームが付きました・・・。
ドロセラはベタレインだから betalain
free
になるんだ・・・・ ( `Д´)ノ
え・・・・・ ( ´・ω・`)_
何・・・・・・
・・・で 、
ベタレイン(
betalain)と言う聞きなれないものを聞いたので調べてみました。
Wikipediaですが。(^_^;)
それによると・・・。
ベタレイン
(Betalain)は
、
ナデシコ目
の植物で見られる赤色及び黄色のインドール誘導色素である。これらの植物では、
アントシアニン
の代わりに存在している。
ナデシコ目の全ての科の中で、ナデシコ科とザクロソウ科だけがベタレインの代わりにアントシアニンを生産する・・・・。
となっているので、これからすると
ナデシコ目、モウセンゴケ科の植物はアントシアニンではなくベタレインを生産すると言うことになります。
つまり。
Aldrovanda (1 species)
Dionaea (1 species)
Drosera (233+ species)
Drosophyllum (1 species)
Nepenthes (131+ species)
Triphyophyllum (1 species)
これだけの植物はアントシアニンではなくベタレインを含むと言う話です。
(`・ω・´)
もし、これらの植物で赤い色素を持たない物が有ったら、それは
betalain
free
と言うことになります。
( ・ω・)ノ
*****
・・・・と言う所で色々調べが入って結果が出てきました。
それによるとモウセンゴケ科の植物はアントシアニンを持っているということです。
それ以外の色素を持っていないかと言うことははっきりしませんが、アントシアニンがあるということは同時にベタレインは存在しにくいようなので、モウセンゴケ科の植物の赤い色素はほぼアントシアニンで良いようです。
やはりWikipediaを鵜呑みにしてはいけないと言うことのようです。(#`ω´)ノ
こんな論文があるようです。
Lineage-specific gene radiations underlie the evolution of novel betalain pigmentation in Caryophyllales
Plant Systematics P239
Flavonoid Properties of five Families newly Incorporated into the Order Caryophyllales (Review)
Khelljuhgさん有難うございました。
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食虫植物
Comment(5)
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無題
Khelljuhg
URL
>ナデシコ目の全ての科の中で、ナデシコ科とザクロソウ科だけがベタレインの代わりにアントシアニンを生産する
そうだったんですね。色素の欠損したタイプのもので赤っぽい色が残っているものがありますが、ベタレインが生産されているのか、それとも別の色素があるのか気になります。
2016/02/17(Wed)08:13:52
編集
Re:無題
大阪屋
どうもどうも。
赤い色素は皆アントシアニンだと思っていたんですが、色素にも色々有るようです。(^_^;)
複数の色素を持っているとしたら、一つの色素を失っても必ずしも緑一色になるとは限らないですね・・・。
2016/02/17(Wed) 09:54
無題
Khelljuhg
URL
調べてみましたが、複数の論文で食虫植物とされているナデシコ目はアントシアニンを生成するグループに分けられています。また別の文献では食虫性のナデシコ目はベタレイン生成グループには入れられていません。
ベタレインには窒素が含まれ、アントシアニンには含まれないようですが、食虫植物の場合アントシアニンがあった方が有利な気がします。
2016/02/17(Wed)15:38:57
編集
Re:無題
大阪屋
どうもどうも。
あれ、そうですか、まあはっきり調べた分けではないので違ってるかもしれませんね。(^_^;)
ネット上に論文があるようならURLとか教えてもらえると嬉しいんですが・・・。
2016/02/18(Thu) 13:23
無題
もな
こんばんはです
ほわー、紅葉の赤色=アントシアニンだと思っていたのですが違ったんですね…
植物生理学の範疇でしょうか… 生物系でも主に生態系を学んでいる自分にとってはさっぱりです…
2016/02/19(Fri)22:18:34
編集
Re:無題
大阪屋
どうも。
確かに生態ばかりだと余り関係ないかもしれませんが、多少の知識が有ると何かに役立つこともありますよ。
ちなみに植物が持ってる色素にはフラボノイド、カロテノイド、ベタレイン、クロロフィルの4種類があって、アントシアニンはフラボノイドの一種です。
(* ̄∇ ̄)ノ
2016/02/19(Fri) 22:38
無題
ニシゴロウ
4つの色素からなってるのは仕事柄知ってましたが
ベタレイン、限られた植物にだけみたいですが
こんな色素もあるんですね~φ(..)
勉強になりました。
2016/02/20(Sat)18:32:17
編集
Re:無題
大阪屋
どうもどうも。
私もベタレイン以外の名前だけは知ってました・・・。
ゞ( ̄∇ ̄;) ハッハッハッ
2016/02/23(Tue) 09:08
無題
おます♂
アタシは食品に使える色素かどうかしか興味がない
( ̄∇ ̄;) ハッハッハッ
2016/02/20(Sat)20:59:23
編集
Re:無題
大阪屋
どちらも天然色素なので、それなりに食品に使えます・・・。
(* ̄∇ ̄)ノ
2016/02/23(Tue) 09:09
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