久し振りに自生地探索をしてきました。
行き先は良く行く場所の近辺ですが見ていないところも有ったのでちょっと分け入ってみました。
先ずはお決まりの場所で生存確認。
ちょうどイシモチソウの季節でなので沢山花が咲いていました。
ここの密度と量は日本でも有数だと思います。
当然ながらモウセンゴケも有ります。
関東などの物と違って赤さが強いですね、これだけ赤いと環境条件だけではないかもしれません。
そして、この時期だけしか見られない物に初めて遭遇できました。
ヒメタヌキモの花です。
タヌキモの多くは真夏に花が咲きますが、この種類は春から初夏にかけて開花します。
ただ、条件がそろわないと花が咲かないことが多いので中々花見ることが出来ません。
私も今回はじめてみることが出来ました。
ヒメタヌキモは池や沼と言う所より、水がたまった湿地と言う感じのところに多く見られるので、自生地もかなり限られる植物です。
コタヌキモのように半分泥の中に埋まったような感じで生育してることが良くあります。
これも観察のためにドロの中から掘り起こした物です。
他にもこの時期咲いている湿地性の植物もいくらか見られました。
こちらご存知トキソウ、人が入りやすいところではめっきり減ってしまっています。
これはトキソウより乾燥した所を好む、地味なヤマトキソウ。
他にもサギソウやカキランと言った物の新芽が出ていたので、花の時期に行けば開花を見られると思います。
今回は数箇所の自生地を回りましたが、この時期にはかなり珍しいミミカキグサの花が咲いているところにも遭遇しました。
ミミカキグサは冬芽を作らないので、通常一年草なので梅雨前には咲くことはまず有りませんが、種からでなく株が越冬した場合は夏前に咲くことが有ります。
ただ、冬場はかなり寒くなる場所なので果たしたどうしていたのか・・・・・。
ちなみに今回は地図上に道が記載されている所を行く予定で行動しましたが、実際に行ってみると数十年前に道が使われなくなったようで、既に木が生い茂りそれらしい場所は確認できましたが、歩ける状態では有りませんでした。
そこで例によって道なき道をGPS便りに行動しました。
まあ、昔に比べて文明の利器あるので自分の居場所が地図上に出ると言うのは嬉しい限りです。
[5回]