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食虫植物など、限られた場所にしか生えない植物の栽培日記です。
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フラバの続きです。

Sarracenia flava var. cuprea と言うことでCopper topとも呼ばれている変種です。

これは蓋や筒の上部などが銅赤色と言われる色になる変種で、蓋だけが色付く物から筒の上部まで色付く物まで有り、それ以外の特徴も併せ持った個体が多く一口に cuprea と言っても様々な模様の要素が含まれた物があるという変種です。
MK_F131.jpg
こちらは MK_131Aと言う固体ですが、葉脈が結構目立つの蓋の付け根部分に色が付いて色々な要素が混ざった株です。

こういった色々な特徴を負わせ持った物は一株でも結構見栄えがするものです。

この株は調子が良いと筒の上部も少し色が乗ってきますが、今年はちょっと色が薄いようです。


F04cuprea.jpgそれに比べてこちらは、緑色の筒で蓋の部分だけが色付いています。

これは国内で実生選別された物ですが、これもとりあえずは cuprea と言えると思います。

筒部分には特に目立った模様も無くあっさりしている物ですが、蓋の色がワンポイントになっているので、沢山鉢がある中では目立つことが有ります。

この蓋の色がワンポイントの変種ですが、総じてはが古くなると色が薄くなると言う欠点があります。

中には色が落ちない物もあるようですが、そう言った株は少数派で中々お目にかかれないでいます。

他の物もそうですが、日本の夏の太陽は日差しがきつすぎるため、8月にもなるとかなりフラバの葉は痛んでしまいます。

仕方がないところですが、これによってフラバの鑑賞時期が多少短くなっていると言うことがいえるかもしれません。

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Drosera indica の赤花に付けられた学名ですが、これをやるとオーストラリアのものは大変なことになりそうなんですがどうなんでしょうか。(´・ω・)_

ちなみに遺伝子レベルでの違いが有ったので別種としたと言うことですが、どこまでの違いがあったのか・・・。

詳細が豊明市の公報に載っていました。
http://www.city.toyoake.lg.jp/hisho/koho/PDF/25/20130601.pdf

トヨアケエンシスと言う学名がついた理由について・・・
『 豊明のナガバノイシモチソウと同じカンボジア産の赤花系のナガバノイシモチソウと遺伝的および形態的比較を行った結果、遺伝的には異なり、形態的には種子の表面模様・花序の角度等で異なることが明らかになりました。さらに本来の Drosera indica (カンボジア産など大陸系のイシモチソウに付けられた学名)は多年草であり、豊明のナガバノイシモチソウは一年生であることから別種のものとして「トヨアケ」を冠した名前が付けられました。』

・・・と有りますが、カンボジアあたりの物と比べるだけではちょっとね〜・・・。
本場オーストラリアにはかなり色んな変種が存在するので、その辺の物と比べてもらわないと、と言う感じですね。 ( ・`ω・´)

それに日本のものが一年草なのは寒さで枯れるので、気温があれば枯れないと思いますけどね〜・・・。(´‐ω‐)_

こんな植物について研究する人もあまりいないと思うので、もう少し研究が進まないとなんともいえないでしょうね、ただそのうち色々なバラエティーに分けられる可能性は充分有ると思います。


ちなみに白花は Drosera makinoi Masam とかにしたようです、これはシノニムで記載されていた物を学名に使ったようです。

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フラバの変種を三つ書いたのでついでに他の物もやってしまいましょうか。

次は、  Sarracenia flava var. ornata

と言うことで オルナタ です。

この場合、特に形がどうと言うことではなく、単純に葉脈が赤く浮き出ていると言う物を指すようです。

他の変種の特徴が合わさった物も多く、様々な特徴を持った物が有ります。

中でも葉脈がはっきり出て細かく網目状になった物が良いですね。
F123.jpg
こちらは MK,F123 と言う株ですが、蓋の裏の葉脈が細かい網目状になってよく出ています。

形も綺麗で良い固体だと思います。

オルナタも葉脈の入り方が様々で細い物が少しだけ入るというものから、ほとんど赤フラバに近いほど太い葉脈が沢山入るものや、他の変種の特徴を併せ持つものなどが有るので、様々なパターンが楽しめます。


F88.jpgもう一つ、こちらは MK,F88と言う株ですが、良く日に当っていたので葉脈の周りも少し赤く色が乗ってきています。

蓋にも細かい脈が入っていい株だと思います。

特筆すべきは口の中が赤黒く色付くということです。

多分 alata あたりの影響が有るんだと思いますが、こういった特徴のあるものは他には中々ありません。

全体的な感じも良い個体ですが、この赤い口が非常に魅力的な株です。


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まあ、赤いのが出たので基本的なやつを一つ。

Sarracenia flava var. rugelii です。

フラバの変種の中では代表的なもので、非常に特徴的なものの一つです。

この変種の特徴は、全体が黄緑色で一切他の色が付かないところに、蓋の付け根部分だけが赤黒く色付くと言う物です。
蓋や筒の上部の葉脈が色付くものは rugelii とは言わないわけです。
F143.jpg
こちら、MK,F143と言う固体です。
ちょっとマークの色付きが悪いんですが、出来がよければしっかり色が付くと思います。

この株は蓋も大きく首も細いので良い系統ですね、欲を言うともう少し蓋が平らだと良いんですが・・・。

もっと大きな葉が出ると思うので、そのときどんな形になるかですね。


48ba3989.jpegこちらは伊勢で拾ってきた物ですが、全体の形も良く首が細いし色好きも良い、なんと言っても蓋が大きく平らで多少波打っていると言う所が人癖有って良いですね。

ただこんなのに限って腐りやすかったりするので、中々増やせないでいます。

ワンピントと言うのが特徴の rugelii ですが、あまりこの変種を求める人もいないようで、この頃の人気は赤フラバに偏るようです。

まあ、フラバと言うと昔はこの変種を指すぐらい定番の物でしたが、色々な変種が紹介されるようになってからは人気がなくなったようです。


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130801.jpg特に意味は有りませんが今日たまたま見たカウンターがぞろ目でした。(^^ゞ

ページをめくるごとに回るカウンターなので自分で回せますが、たまたまめくった時にこうゆうのを見ると何か良いことがないか期待してしまいます。^_^;

それにしても14万ですか、日記を書く日が少ないため、書かない日は一日に40~50ぐらいしかまわらないので積み重ねと言うのは凄いですね。

まあ、ネタがないわけでもないんですが、文章を考えるのが面倒なんですよね・・・。

とりあえずこれからも地味に続くと思います・・・。(* ̄▽ ̄)ノ
 

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ナガバノイシモチソウです。

あまり栽培している人がいない植物ですが、とりあえず日本産だしこのブログでは毎年登場します。(^^ゞ

栽培している人が少ないと言うのは、栽培にコツがいると言う所が最も大きいのかと思います。

ほとんどの人が新芽が出てしばらくして枯れるか梅雨入りしたころに枯らしてしまいます。
そんな所から栽培が難しいと思われていますが、これもちょっとしたことで雑草のように生えてきます。

4f17543d.jpeg写真はサラセニアの実生床に生えてきた物ですが、用土は入れ替えた筈ですが容器に生えた前年の苔に種が残っていたようです。
それが春になって目を出し、枯れずに大きくなって今では花を沢山咲かせています。

この他にもサラセニアの鉢に種を蒔いておくとかなり順調に育ってあちこちで花を咲かせています。

種も大量に作るので場合によっては雑草化している所もあるぐらいです。

では枯らす人は何が悪いか、それはやはり環境です。

この植物の自生地は愛知県と関東の3県、どこの自生地も低湿地で草原のために日当りが非常に良い場所です。

この低湿地は常に湿度が高く、気温が高くなると非常に蒸し暑い環境になります。

栽培する場合はこの環境を再現すればいいわけですが、立ち上がる植物なので発芽して間もない小さなころは周りの環境変化に敏感で、急激な温度や湿度の変化がありと瞬く間に枯れてしまいます。

この時期に枯らさないためには直射日光に充分当てて丈夫な植物にしていく必用が有ります。
つまり4月頃から雨ざらしの直射日光下に置き、それ以降栽培する環境で発芽を待つことが重要です。
もちろん都心のベランダなどで栽培する場合は乾いた風が直接当らないように風防等を考え他方がいいでしょう。

次に発芽後に少しずつ消滅していくと言う話が良くありますが、一つには日照不足が考えられます。
自生地はさえぎる物が何もない草原なので、日照不足では満足な成長をしません、出来るだけ日照を確保してください。

次に考えられるのが用土の過湿と通気性の悪化です。
用土の過湿が原因で通気性が悪くなると根腐れで根元から腐ってしまいます。
これは5月になって気温が高くなってきたころに多発します。
用土は出来るだけ通気性の良い物を使い、用土表面は乾燥気味にすると比較的枯れる物が減ってきます。

ではどんな用土か・・・。
実際、風通しが良ければミズゴケでもかまいません、私は鹿沼とパーライトにココピートを適当に混ぜた物を使って、表面に鹿沼の細粒をひいています。

ある程度大きくなった物が枯れるのはたいてい根元が腐って枯れます、用土の表面に鹿沼の細粒をひくことで、表面の過湿を防いで根元が腐ることを減らします。
その後梅雨の間に枯れることもありますが、出来るだけ用度を過湿にしないようにするだけでほとんど枯れることはないと思います。

この植物が最も良く生長するのが、気温が30℃を超えた梅雨明けからです、この時期に直射日光に充分当てて湿度も失わないような環境に置くと見違えるような成長をしてきます。

元々がオーストラリアの熱帯に多く自生する物なので、真夏の太陽と高温が生育環境にはもってこいなのだと思います。

注意しないといけないのは、この植物が非常に植え替えを嫌うと言うことです。

少しでも根をいためると中々復活してこないことがあり、場合によって名そのまま枯れてしまいます。
植え替える場合は用土ごと抜き取り、そのまま別の場所に植え替えるようにしたほうが安全です。
温度が30度以上ある場合はかなり旺盛な成長を示しますが、温度が低くなるととたんに生育が悪化して根腐れで枯れてしまいます。

赤花種は白花種よりの低温に弱く、9月になって秋雨に当るとほとんどが枯れてしまいます。
これに対して白花は比較的低温に強く、場合によっては10月頃まで花を咲かせています。

また赤花種は、根元が腐ってしまっても挿し木で復活する場合がありますが、白花種はほとんど挿し木が出来ません。

こうした特長の違いが有り、どこかの学者が日本産の物は赤白別種であるとか言い出したようですが、オーストラリアにはもっと沢山変異のある物が自生しているので、その辺を知って言い出したのかどうか・・・。

色んなことを言う人がいますが、この植物も日本の自生地はほとんど失われてしまっている現在、栽培だけで維持されるようにならなければ良いんですが・・・。
 

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事後報告ですが、昨日は、京都府立植物園に行ってきました。

ちょうど食虫植物展を開催していると言うことと関連講習会が有ると言うことで行ったわけです・・・。

で、行った割に展示品を見ないで帰ってきたので、どんな植物が展示されているか分かりません。
_( ̄∇ ̄;) ハッハッハッ


まあその、時間がなかったんですが・・・。(^^ゞ


で・・・、講習会に行ったわけです。



・・・と言うのも。(`・ω・´)


講習の講師として食虫植物の栽培方法などを話してほしいという以来が有ったのです。

まあ、断る理由もないので引き受けたわけです・・・。
(^^ゞ

215c91f0.jpeg一応1時間半の時間が有ったので結構内容も多くて、こういった講習は慣れていないので進行も支離滅裂な所が有ってなかなか大変でした。

基本的にプレゼンとかは苦手なのであまりやらない方なので、時間と内容を調整して分かりやすく説明すると言うのは中々難しいですね。

はたして参加者は理解してくれたんでしょうか・・・。

多少でもためになれば良かったんですが・・・。(^_^;)




ちなみに8月3日から新たに高山性植物が入った冷房温室がオープンするそうです。

そしてそこには高山ネペンを入れると言うことで準備をしているそうです。

果たしてどんな温室になるのか、興味が有る人は今週末 京都府立植物園に行って下さい。

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猛暑が続いています、たっぷり溜めた水盤の水が2~3日でなくなるという時期になりました。

例年7月末から8月中ごろまでは猛暑が続き雨も降らない日が続きます。

それが今年は梅雨明けが早かったためか一週間速く始まりました。

もう少し何とかならないものか・・・。

a7cd83ab.jpegその暑さのため Drosera capensis が白化してきました。
これは、暑さのために生育障害を起こして葉緑素が抜けてきているためです。

昔はこんなことは無かったんですが、近年ヒートアイランド現象で、都市部では夜温が下がらず植物が生育障害を起こしてしまいます。

西日が当る所の物は、腰水の温度が上がりてきめんに症状が出てくるので、こうなると午後は日陰になるような所に移さないといけません。

これを放置するとやがて新芽が止って枯れてしまいます。

たとえ昼間の温度が40℃近くなっても、夜間が24℃以下になればこんなことになりませんが、今年も7月5日以降夜の気温が25℃以下になったのは1日だけと言う有様で、最低気温29℃と言う日も有りました。

まだ7月なので、後1ヶ月はこんな天気が続くんでしょうね~・・・。

夏は良いんですが、もう少し何とかならないもんでしょうか・・・。_(-_-;)

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