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食虫植物など、限られた場所にしか生えない植物の栽培日記です。
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サラセニアが多いのでそのネタですが・・・。

この時期花が沢山咲いて花盛りとなってます、最初に咲き出した黄色い花はかなり終わって来ましたが、今は赤い花が咲いています。

このサラセニアの花ですが、基本的には虫による虫媒花なので虫が来て花粉を媒介しないと種が出来ません。
96b898f9.jpeg
フラバなどは虫が来なかった時のために、花が咲いてから横を向いて雌しべに溜まった花粉を柱頭に付きやすくする動きをしたりします。

中には真上を向いたりする株もありますが、あまり効率はよくないようで放置するとほとんど種が取れません。

そんなことなので、基本的に種を取ろうと思っている物は人工授粉をしています。

0e3f7ffd.jpegそんなサラセニアの花の構造ですが、虫に花粉を媒介してもらうためにかなり変わった構造をしています。

サラセニアの花を見ると、立ち上がった茎が下を向いてまず大きなガクが羽を広げたようになっています。

その羽の下に垂れ下がるように花弁が有って、その隙間からメシベがのぞいていると言う構造になっています。
0ebc894d.jpeg
分かりにくいので花弁を一部とって見ました。

花弁の奥にはオシベがぶら下がっています。

そのオシベから花粉が大量に落ちで傘を逆さにしたようなメシベの裏に溜まっているのが分かります。

d05671df.jpeg
それではめしべの先はどこにあるかと言うと・・・。

傘の縁のとがった所の内側に小さな突起のような物があります。
これがメシベの先端でここに花粉を付けることになります。

通常このメシベと花弁の隙間から虫が入って、花の蜜をなめて出てくるときに、花弁の間にあるメシベの先端に花粉を付けていくわけです。

この作業を人間がするわけですが、花粉を付けるには小さな筆を使うなどの方法が物の本には書かれたりしていますが、どうも効率が良くないようで花粉があまり付かない気がします。
68999984.jpeg
私が通常やっているは、道具も使わず簡単に指で花粉をこすりとって授粉すると言う方法です。

花が小さいプシタシナやルブラではちょとやりにくいので、筆や細い棒のような物を使うことが有りますが、通常は基本的にいつも指です。
(^^ゞ

この花粉も乾燥していると中々筆に乗りにくいとか、他の物でも中々上手くすくえないことが有り、そこへ行くと指を使うのが一番効率よく花粉をすくい取ることが出来るのでつい指を使ってしまいます。^_^;
cb0f7b2e.jpeg
交配する時も適当な紙に、他の花から花粉を取ってきてそれを指でこすりとって授粉します。

この指に花粉を取ると結構山盛りに取れるので、効率よく大量にメシベに花粉を付けることが出来ます。

では、メシベに花粉を付けるのはいつが良いか!!。

       ・・・・・・  今でしょ!!!!      ゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ

  では無く・・・。(^^ゞ

だいたいは開花後数日すると花粉が出てくるので、花粉が出だしてから2~3日後でしょうか・・・。
ただこれも花の状態や種類によってかなり差が有るので、何回かに分けて授粉した方が成功率は高くなると思います。

フラバやレウコなどの高性種は授粉可能な期間は結構長く、花弁が落ちるまでは可能なようです、買いかごすぐに付けるより一週間ぐらいしてからの方が良いようです。
これに対してプルプレアやプシタシナのような低性種は余り長くないようです。

それとサラセニアの花の形状がこうなった理由はまだ有るようで、花粉やオシベが外から全く見えずほとんど隙間が無いような形状の花は、多少の雨でも中に水が入りにくい構造になっていると言うことです。
これは、裏を返せば花粉が濡れると授粉機能が失われるためで、花粉が雨に濡れないようになっていると言うことです。

種ををとりたい場合は、出来るだけ開花後雨に当てないようにすることが肝心です。
 

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何が出たかと言うと、何やら蒔いた記憶が無い草の芽が出ていたと言うことですが、以前にも何度かあったので今更と言う物です。
(^^ゞ

7a5f8b2b.jpeg・・・で。

正体はと言うと Ibicella lutea と言う食虫植物に入れてもらえなかったネバネバの植物です。

以前は食虫植物として扱われたことも有りましたが、粘液に消化酵素を持たないことと捕らえた虫を植物の栄養源として活用している形跡が感じられないので、現在は食虫植物には入れられていません。

このイビセラの種が難発芽性で通常1~2年では発芽しにくいと言うものです。

どうやら種子の皮に発芽を抑制する物質が含まれているようで、そのまま蒔いても翌年にはほとんど発芽しません。

この芽はここに種を蒔いた物ではなかったんですが、どうやら以前播種した鉢の用土を再利用したために種が残っていたようです。

通常種子の皮に傷をつけるか剥いてしまって種を蒔きますが、それでも芽が出ないことがあるので、そんな場合は忘れ去られてしまうことが良く有ります。

今回の物もそんな残り種が発芽したようです。

それにしてもどこに混ざっていたのか・・・。^^;

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サラセニアに Sarracenia purpurea subsp. venosa var. burkii  と言う種類が有り、サラセニアの中でも一番太短い葉を持っていて、コンパクトな草姿で人気の種類です。
近年これを Sarracenia rosea として1品種にしようと言う学者がいるようですがここでは以前の通り burkii として扱います。

これも数年前までは中々入手することが出来ない種類でしたが、近年ヨーロッパから無菌培養の苗が大量に輸入されることが有り、ホームセンターなどにも安く出回ることが有ります。

プルプレアには北方系の物と南方系の物が有り、南方系の物の総称を venosa と言うわけですが、その中一変種が burkii と呼ばれる物です。
この burkii の特徴ですが、花弁の色がピンクで 45 ㎜以上の大きな花弁を持っているということ、16~35 ㎝の短い花茎であること。
大きなフードを持った葉が有り、唇部分の厚みが 2.6 ㎜以上で他の物より厚みが有り、この唇部分の厚みが最も重要な要素のようです。
ただ、多くの種類に有るようにサラセニアは中間的な形態を示す物が非常に多く、どこからを burkii にするかと言うのは結構難しいところが有るようです。

c9238cf9.jpegこの burkii とよがれる物をいくつか持っていますが、中には怪しい物も有り、どこまでを burkii としたら良いか悩む物も有るというのが現状です。

写真にはピンク色の花が二つと赤い花が一つ写っています。
花茎が短い物は、ピンク色の花も赤い花も burkii となっていますが、花茎の長いものはただの venosa となっています。

花茎の長い物もそれほど長いわけではなく、花色もピンクなので burkii で良いのではと思いますが、入手した時には  burkii と表示はして有りませんでした。

また、花色が赤い物はどうなのかと言う問題も有りますが、花色が違うという表示が有りながら burkii 
言う名前になっている物はどうなのか・・・。

これらの物はまだ、葉の特徴までは良く確かめていませんが、植物の生育の良否で見分けにくいこともあるので、この中途半端な物がどうなるかは難しいところかもしれません・・・。
 

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連休の真ん中で平日なんですが、雨が降ってました。

休みは何だかんだと表で過ごしていたので、雨に当らずにすんだので平日雨なら良いかという気もしますが、この時期雨が降ると不味いことが有ります。

b65fedc2.jpegちょうどサラセニアの花が咲いている時期で、交配をしようかと思っていたところに雨でした。

何がいけないかと言うと、サラセニアは花粉が水に濡れると受粉しなくなると言うことです。

科学的に調べて分けではないんですが、どうも受粉に適した時期に雨が降ると種の出来が悪いと言うことになり、種を取ろうとすると中身の無いことが良く有ります。

交配する株だけを雨に濡れないようにすればいいことでは有りますが、いちいち移動するのも面倒なので結局そのまま雨ざらしになる株が多いということです。_(-_-;)

サラセニアの花は、雨が降っても弱い雨なら花粉が濡れないような構造になっていますが、風が強く吹降りが激しいと花の中まで濡れてしまいます。

一つしか咲いていない花などはやはり何か対策を取らないといけませんね・・・。
_(-_-メ)
 

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ピグミードロセラも結構種類が有って、綺麗な花が咲いたりするので好きな人は好きなんですが、全体的には余り人気がない種類ですね・・・。

その中でも一番大型になるのがこの D.scorpioides です。

以前は夏場の暑さに弱く栽培が難しいと言われていましたが、暑さに関してはそれほど弱いわけではなく、茎立ちした後に上手く新しい根が伸びてくるかどうかと言うのが問題のようです。

夏場の暑さに関してはもっと栽培が難しい種類があるので、それに比べると栽培は簡単なほうだと思います。
57eb884d.jpeg
花もそれなりに大きな花が咲くので、これはこれで見栄えがすると思います。
花色は白とピンクが有りますが、ピンクも白っぽいピンクで、気温が高かったり咲き終わりのころには、ほとんど白い花になってしまいます。

この頃で栽培している人も増えてきたので、ピグミードロセラとしては入手しやすい種類になってきたと思います。


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気温の高い日が多くなるとイシモチソウの成長速度が速まってきます。

速い年だと2月には芽を出してくることが有りますが、今年は4月になるまで動きがありませんでした。

20fbd492.jpegこの握りこぶしが集まったような新芽を見ると、春が深まって行くのを感じます。

球根植物ですが生育期間が短く、7月には地上部は枯れてしまいます。
これは暑さに弱いためで、余り暑いと5だろうと6月だろうと枯れてしまいます。
逆に多少陰になっていて涼しい所で栽培すると、8月ぐらいまで生育することもあります。

また、寒さにも余り強くないので、関東以北には自生していません。

日本産の物ですが自生地も限られているので、なかなかその姿を見ることが出来ない種類かもしれません。

関東に比べると関西はこのイシモチソウに自生地が沢山あり、ほとんどが開墾されて田んぼやため池になっている中、それらの土手に生えていることが良く有ります。

また池のほとりが公園になっている所などでは、張られた芝生の中に生えていることがあるほどです。

そう言った場所では、極普通の雑草と同じ扱いで他の草が伸びてくると一緒に田植え時期には良く刈られてしまいます。

また多少刈られても残った部分から再生してくるので、環境が維持されている限りは絶えることはありません。

こういった場所でも地面がコンクリートで覆われたり、完全に土を入れ替えたりした場所は植物も生えることが出来なくなるので、やはり自生地を残すと言うことが一番重要なのかもしれません・・・。

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いやいや、またしても間が空いてしまいました。(^^ゞ

さて。

春になって気温がぐんぐん上がってくると色んな花が咲いてきます。

まあ、家の場合サラセニアがほとんどですが・・・。(^_^;)

furaba.jpgサラセニアも春一番に咲く花は、やはり黄色いフラバやアラタです。
今年も最初に咲いたのは黄色いフラバでした。

春に黄色い花が多いのはやはり虫に関係があるようですが、ほとんど遅れることも無く赤い花も咲いてきます。

春に咲く花の成長は、気温に影響される所が多いと思いますが、どうも寒暖の差が激しいとあまり優先順位もつけられないのかもしれません、今年は暖かかったり寒かったりで、結構成長がまばらです。

これから次々と花が咲いてくるので、花の咲く時期を見計らって、しょうこりも無く交配をしようと思いいます。^_^;

開花時期も限られてくるので、どれとどれを交配するとか計画をある程度たててやらないと、交配できずに終わることも有るので、花芽に成長具合を見ながら色々検討することにしましょう・・・。(* ̄∇ ̄)ノ

d0643f2b.jpeg黄色い花と言えば、花芽は一年中出ても春先しか咲かないこんな花も咲いていました。

Utricularia subulata です。
通常閉鎖花を作って、種を大量にばら撒いて増えるだけ増えるウトリですが、気温が低い春先だけ黄色い花を咲かせます。
厄介者の雑草ですが、花が咲くと綺麗です。

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サラセニアなんですが、管理上の都合でかなり深い腰水にしています。

深めの腰水なら水遣りの間隔を長く取れるので、夏場でも3日おきぐらいに見れば良いのでかなり気楽です。

場合によっては鉢の半分以上が水につかっているという状況になるので、ミズゴケ植えなどでは夏場にミズゴケが傷みやすいと思って、鉢底に軽石などを入れるようにしています。

ee3740a8.jpegこれが冬場になるとそれほど水も蒸発しなくなるので、腰水もなくならない限り追加しません。

この冬場の溜まり水になることがいけないのかどうか、冬場になると鉢底石の中の根が腐る傾向に有ります。

これは軽石に限らず鉢底に砂利状の物を入れている鉢はほとんどで根の先端が腐ってきます。

2e482863.jpegそんな中、この鉢底石を使わず全てミズゴケで植えている鉢は、根の先端が腐ることも無く非常に良い状態を保っていました。

どうも夏場の水温上昇がそれほど無ければ、鉢底のミズゴケもそれほど劣化しないと言うことだと思います。
特に夏以降気温が下がって来ると鉢の中の環境も良くなると思うので、多少水没していても問題ないようです。

それどころか夏以降の生育は次年度の成長に影響するので、秋の生育は非常に重要で冬場に根腐れを起こさないと言うことは大きな問題です。

特にフラバのように春に集中的に大きな葉を付ける種類はこの根が有るかどうかが生育にかなり影響します。

こんなことから、この頃は鉢底石を使わずに、ココファイバーやベラボンと言った植物質の物を使うようにしています。
ミズゴケを使えば良いところですが、ミズゴケは結構高価なので単価が安い物で代用です。(^^ゞ
ココファイバーのような物を使えばミズゴケと同じような効果があるので、比較的根腐れを抑えることが出来るようです。

現在は小さな鉢に限って鉢底石をやめる傾向に有りますが、これからはもう少し様子を見て大きな鉢をどうするか考えようと思います。

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