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食虫植物など、限られた場所にしか生えない植物の栽培日記です。
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ムシトリスミレの自生地を見てきました。

d2f81aaf.jpegムシトリスミレと言えば Pinguicula macroceras の事を指すわけですが、日本の高山帯では結構ポピュラーな草です。

自生地は2000m前後の高山帯に多く、寒冷地の植物だと言うことが分かります。

標高が1000m以下のごく一部に自生地が見られますが、そのような所の物は非常に特殊な環境で何とか生き延びたと言う感じです。

それに比べて、本来の環境に自生している物は黄色く引き締まった葉をしていて、これが本来の姿だと言うことを感じさせます。

高山帯では開花期が6~7月と言うことでちょうど梅雨時に当ります、今回も天候不順で雨が降ったりやんだりと言う中での観察でした。

雨の中の花を見ていると、この形が雨で花粉が流されないような形ではないかと想像させます。

65b32964.jpeg一緒にモウセンゴケが良くはえていますが、低地では水が流れるような所に生えているモウセンゴケが生えると言うことは、霧などによって水分の補給が頻繁にされるのではないかと思います。

ムシトリスミレとモウセンゴケが一緒に生えていると言うのも、高山ならではの光景ではないでしょうか。


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これがモウセンゴケと言う名の毛氈苔なわけで、北半球に広く分布している種類です。

通常春先に大きな葉を展開しますが、花茎を上げて夏が来ることにはほとんど消滅しかかってしまいます。
なぜそうなるかは良く分かりませんが、自然環境に対応するためなのか花芽を何本も上げて種を沢山造るためだと思われます。

ただ、そうならない系統が有り、私は以前から日本には2系統のモウセンゴケがあると思っています。

その系統とは北日本や高山帯に自生しているモウセンゴケです。

4f0c6f96.jpeg写真の右は千葉県産で左は群馬県産です、千葉県産のものは元々調子が良くありませんでしたが、この時期は次第に小さくなりかなり弱ったような感じになります。
このまま枯れてしまうと言うことはありませんが、これ以上大きくなることもほとんどありません。

これに比べて左の群馬県産の物はこの時期も衰弱することも無く勢力旺盛で、株の直径も5cmほど有ります。

低地のものに比べて花茎を上げる数や、一本の花茎につける花の数も少ない傾向に有りますが、それだけでもないようです。

このタイプの物がどこまで自生しているかは分かりませんが、高知県の山中にも同じタイプの物が自生しています。
高知県にはムシトリスミレが自生している山もあるので、氷河期のような時期に日本に広がったものかもしれません。

千葉県産のものは太平洋側の本州一体に広く自生していますが、同じ所にはこの高山性のものは自生していません。

私が知る限り近畿一円に自生しているのは低地性の物だけで、高山性のものは確認できていません。

この2者は明らかに性質が異なるので、何か遺伝子的に違いが有るのかもしれません、高山性のものが元々有った物で、その後に低地に順応する形で低地性のものが出てきたと思われますが、はっきりとした住み分けをしている両者に興味を持った次第です・・・。

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93a5761f.jpegこれも日本産なわけですが、一年草なので中々市場に出回るということがない植物です。
この種類はほとんどのものがオーストラリアの熱帯に自生しているので、日本まで自生範囲を広げてくる物は珍しいと言えます。

寒さに弱く、秋風が吹く頃には枯れてしまうので、それまでに種を取って来年に備えないといけません。
ただ、日本産の物は発芽から2ヶ月ほどで花が咲くのでそれほど問題ではないと思いますが、この植物はちょっと癖が有り、小さな小苗が枯れやすいと言うところがあるようです。
もう一つ、梅雨時に根元が腐ってしまうと言うことも良く有りその辺も注意しないといけません。

フレームなどに入れて過保護にすると、梅雨から夏にかけて消滅する可能性が高くなるので、屋外の風通しが良い所で管理したほうが良いでしょう。

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ナガバノモウセンゴケである、日本産である。

自生地は北半球に広く分布していてアメリカやヨーロッパにも自生しているが、総じて寒冷地に生えているので夏の暑さは嫌う傾向に有る。

日本の物も高山や北海道にしか生えていないので、当然同じ傾向には有るがそれほど暑さを気にしなくても栽培は出来る。

現在出回っているものは低地での栽培下で実生更新された物や、無菌培養されて物がほぼ全てなので、かなり暑さには慣れているのかもしれない。

大昔に栽培したことがあるが、夏の太陽を受けて気温が30度を超える日が続いた頃に成長点が無くなって枯死したことがあった。
栽培技術が未熟だったこともあるが、植物自体に耐暑性が無い自生地からの物だったのかも知れない。

自生地ではほとんどの物が水際に生えていて株元が水面ぎりぎりの物が多いので、栽培もできるだけ腰水を深くした方が成績が良くなる。
43a7d57e.jpeg
写真は一ヶ月ほど前の状態だが、腰水が深く日当たりが良いと自生地に近い状態で葉が立ち上がる。

非常に日照を好むので、できるだけ日に当ててやりたい所だが、あまり強い太陽を当てると腰水の温度が上がって根腐れを起こす。
梅雨明けまでは日当たりの良い所の置いた方が良いが、梅雨明け後は午前中だけ日が当り昼からは日陰になるようなところが望ましい。

梅雨の時期に気温が下がった影響で冬芽を作ることがあるが、完全な不夢を作らない限りそのまま栽培した方が良い。
そのまま栽培していれば9月までには再び最長をしてくる。

完全に冬芽になったものはミズゴケと共に冷蔵庫に保管した方が安全だと思う。

夏場に冬芽になったものは、暑さで腐ることがよくあるからである。
e34fad48.jpeg
こちら別株の現在の状態だが、梅雨寒からか暑さからか葉が短くなってきている。

これから梅雨明けした時に腐らないようにするには風通しの良い所で管理することである。


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こん月は何かと忙しくてほとんど更新してませんでした。^^;

・・・で。

a86cf505.jpeg
ハエトリソウの種が出来ていました。

適当に花粉をつけていたので、何の花粉が付いたか覚えていません。
まあ同じハエトリなので、芽が出たらたぶん分かるだろうぐらいに考えていますが、ちょと違った物が出てほしいぐらいの事は考えています。

ただ、私の場合無菌培養をしようかなどと思っていて寒天の上に蒔いたりしていますが、この頃何かと忙しいため無菌の方はかなり放置したままです。

実は去年の種もまだ蒔いていません。

果たしてこの種はいつ蒔かれるのか・・・・。_(-_-;)
 

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まあ、ミミカキグサの一種です。(^^ゞ

0237ec7d.jpeg南アフリカ周辺が産地のようですが、花の大きさが色々あるようで、大きい花が咲くものと小さな花のものの2種類が良く見られます。

大きい花のものは鉢に仕立てられて販売されることが多いようですが、小さな鉢のものは他の物について雑草として入ってくることがほとんどです。

やはり大きい花のほうが咲くと見栄えがよく栽培しようかと言う気になりますが、小さな花のものは、花が日本産のミミカキグサ程度の大きさなので栽培意欲が中々湧きません。^_^;

98632238.jpeg小さな方は花色も白地に黄色い部分がある程度で地味なのに対して、大きい花のものは薄紫で見栄えがする花です。

栽培は簡単で、暑さにも強く冬も凍らない限り枯れません、ただ用土の劣化には弱く植え替えは早めに行った方が賢明です。

小さな花のものは多少寒さに弱いようで、屋外では枯れてしまうようですが、簡単に種が出来るので隣の鉢から出てくることが良くあります。
雑草かも懸念されるので同じウトリの鉢は近くに置かないようにしましょう。
ただ、スブラタのように爆発的に増えることはほとんどないので、それほど神経質になることはないと思います。

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交配種第2弾ですが、Nepenthes (ventricosa x sibuyanensis) x truncata と言う株です。

VeXSvXT.jpg前回の 'Jungle Bells' と同じ交配種にN.truncataをかけたものです。

これもまだ子株なので本来の姿ではないと思いますが、輸入した時に比べるとそれらしい形のツボをつけました。
形としてはそれなりに片鱗を見せてくれてきたと思いますが、交配親からするとかなり大型になる株だと思います。

まあ、これもあまり大きくなられると困りますが、それなりの大きさにならないとやはり本来の姿にはならないので、適当な大きさを維持したいと思います。

ただ、やはり片方の親になった交配種が結構袋を付けにくい交配なので、果たしてどんな性格なのか・・・。
今年、始めての夏を迎えますが、袋の付き具合が心配されますね・・・。


 

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Nepenthes 'Jungle Bells' と言う交配種です。
36c18e69.jpegN. ventricosa x sibuyanensis と言う交配で、似た物同士の交配と言うことになります。
交配種は原種にはない色や形の物が出来ることがあるのと、栽培しにくい原種から交配によって栽培しやすい種類が作り出せることがあるので中々魅力が有ります。
この交配もかなり巨大化する品種で、たぶん両方の親がやはり大きな袋を付ける品種だったようです。
写真の袋はまだ10cm程度の物ですが、バケツと言われる巨大な袋の片鱗を感じます。
問題はこの株の両親が共に高山性で、暑さには強いとはいえやはり暑いとツボをつけなくなることです。
また、ツボをつけるためにはかなり湿度が必要のようで、ある程度の低温と高湿度が維持できる春先しかツボを付けないと言うことです。

まあ、あまり大きくなっても置き場所に困るので、それなりの形のツボが付けば良いんですが・・・。(^^ゞ
 

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