ナガバノモウセンゴケである、日本産である。
自生地は北半球に広く分布していてアメリカやヨーロッパにも自生しているが、総じて寒冷地に生えているので夏の暑さは嫌う傾向に有る。
日本の物も高山や北海道にしか生えていないので、当然同じ傾向には有るがそれほど暑さを気にしなくても栽培は出来る。
現在出回っているものは低地での栽培下で実生更新された物や、無菌培養されて物がほぼ全てなので、かなり暑さには慣れているのかもしれない。
大昔に栽培したことがあるが、夏の太陽を受けて気温が30度を超える日が続いた頃に成長点が無くなって枯死したことがあった。
栽培技術が未熟だったこともあるが、植物自体に耐暑性が無い自生地からの物だったのかも知れない。
自生地ではほとんどの物が水際に生えていて株元が水面ぎりぎりの物が多いので、栽培もできるだけ腰水を深くした方が成績が良くなる。
写真は一ヶ月ほど前の状態だが、腰水が深く日当たりが良いと自生地に近い状態で葉が立ち上がる。
非常に日照を好むので、できるだけ日に当ててやりたい所だが、あまり強い太陽を当てると腰水の温度が上がって根腐れを起こす。
梅雨明けまでは日当たりの良い所の置いた方が良いが、梅雨明け後は午前中だけ日が当り昼からは日陰になるようなところが望ましい。
梅雨の時期に気温が下がった影響で冬芽を作ることがあるが、完全な不夢を作らない限りそのまま栽培した方が良い。
そのまま栽培していれば9月までには再び最長をしてくる。
完全に冬芽になったものはミズゴケと共に冷蔵庫に保管した方が安全だと思う。
夏場に冬芽になったものは、暑さで腐ることがよくあるからである。
こちら別株の現在の状態だが、梅雨寒からか暑さからか葉が短くなってきている。
これから梅雨明けした時に腐らないようにするには風通しの良い所で管理することである。
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