今年は例年に比べると冬の訪れが遅いようです・・・。
この頃は次第に冬が短くなっているようで、紅葉シーズンがどんどん遅くなっている感じです。
熱帯産の植物を栽培する物にとっては有り難い事ですが、花が狂い咲きしたり新芽がでかかったりで、秋が長いと休眠期を持つ植物にとってはあまり良くないようです~。
先日栽培場で発見した物ですが、11月に咲いたのは初めてです。
フラバの花ですが、良く8月から9月にかけて咲いたりしますが、今年は10月になっても花茎を上げる株が有り、冷夏の次は暖冬と植物もかなり悩んでいるのかもしれません。
これで枯れることはないんですが、この時期花が咲いてしまうと来年は咲かないかも知れないので困るんですよね~・・・。(-_-;)
11月後半には本格的に寒くなると思うので、それまでにもう一度花芽ができると良いんですが、そんなことで植物に影響は無いのかちょっと心配です・・・。(-.-)
もう一つ、こちらは暖冬で咲き残っている Byblis aquatica です、夏場は緑色をした植物でしたが、気温が下がってきて紅葉したようです。
これも B.liniflora 同様自家受粉をするので、簡単に種が取れるます。
これは数年後にはかなり普及するかもしれませんね・・・。
日本で作られた交配種に「オオイソ (Nepenthes 'Oiso')」と言う品種があります。
これは mixta に maxima をかけた物ですが mixta の偽物として出回っていることが多いようです。
最も mixta 自体どれが本物か良く分からなくなっているようで、本物は失われたと言う話があるぐらいです。(日本でもヨーロッパでも第二次大戦中とそれ以降に失われたと言う話です)
実際には多少特徴の違いがあるようですが、状態によっては見分けが難しいことも有るようです。
近年ヨーロッパで交配されたと言う Nepenthes "Miranda" が入ってきてよけいややこしくしています。
この"Miranda"は出所不明の交配種と言うことですが、'Oiso'が1935年の作出と言うことなので、戦後ヨーロッパに渡ったとすると、ひょっとしたら'Oiso'="Miranda"ではないかなどと考えてしまいます。
ただ、"Miranda"にしても mixta の特徴とは違う部分があるので、"Miranda" = mixta ではないと思います。
まあ、"Miranda"にしても'Oiso にしても栽培しやすく簡単に大きな袋を付ける優良品種には間違いないので、これからも普及して行くことでしょう。