忍者ブログ
食虫植物など、限られた場所にしか生えない植物の栽培日記です。
| Admin | Write | Comment |
最新コメント
[07/05 Lime]
[07/01 senda]
[01/30 Lime]
[01/08 ihatov1001]
[01/04 Lime ]
[01/01 senda]
[11/27 ihatov1001]
[06/19 Lime]
[05/27 tok]
[05/21 gdr777]
[05/13 れおん6000]
[04/19 Lime]
ブログ内検索
これがモウセンゴケと言う名の毛氈苔なわけで、北半球に広く分布している種類です。

通常春先に大きな葉を展開しますが、花茎を上げて夏が来ることにはほとんど消滅しかかってしまいます。
なぜそうなるかは良く分かりませんが、自然環境に対応するためなのか花芽を何本も上げて種を沢山造るためだと思われます。

ただ、そうならない系統が有り、私は以前から日本には2系統のモウセンゴケがあると思っています。

その系統とは北日本や高山帯に自生しているモウセンゴケです。

4f0c6f96.jpeg写真の右は千葉県産で左は群馬県産です、千葉県産のものは元々調子が良くありませんでしたが、この時期は次第に小さくなりかなり弱ったような感じになります。
このまま枯れてしまうと言うことはありませんが、これ以上大きくなることもほとんどありません。

これに比べて左の群馬県産の物はこの時期も衰弱することも無く勢力旺盛で、株の直径も5cmほど有ります。

低地のものに比べて花茎を上げる数や、一本の花茎につける花の数も少ない傾向に有りますが、それだけでもないようです。

このタイプの物がどこまで自生しているかは分かりませんが、高知県の山中にも同じタイプの物が自生しています。
高知県にはムシトリスミレが自生している山もあるので、氷河期のような時期に日本に広がったものかもしれません。

千葉県産のものは太平洋側の本州一体に広く自生していますが、同じ所にはこの高山性のものは自生していません。

私が知る限り近畿一円に自生しているのは低地性の物だけで、高山性のものは確認できていません。

この2者は明らかに性質が異なるので、何か遺伝子的に違いが有るのかもしれません、高山性のものが元々有った物で、その後に低地に順応する形で低地性のものが出てきたと思われますが、はっきりとした住み分けをしている両者に興味を持った次第です・・・。

拍手[3回]

PR
この記事にコメントする
NAME:
TITLE:
MAIL:
URL:
COMMENT:
PASS: Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
無題
長野、お疲れ様でした。
と言う事は、八方のものは高地性種なんでしょうね。
と言う事は、あの山野草店のモウセンゴケも…(笑)。
2012/07/16(Mon)19:18:33 編集
Re:無題
大阪屋
どうもどうも。

たぶんそうでしょう。^^;
2012/07/18(Wed) 21:54
無題
Clupe
こんばんは。
やはり本来は寒いところの植物で、そういう分布の中心域ではおっしゃるように寿命が長く、一年あたりの種子数は少ないものなのかもしれませんね。一方、低地のものは、暑さを避けて谷津の湧水などに生育していますが、それでも猛暑や渇水などでいつ枯れてしまうかわからない不安定な環境に生育しているといえ、そういう場所では親株が数年生きて毎年少量の種子を残すよりも、さっさと親株になり、一度に保存性のある種子を多量にばらまいたほうが、遺伝子を残す上で有利なのかもしれませんね。

生態的特性が異なっているので遺伝的に違いがあるとは思いますが、交雑実験などで稔性が低下したりすると、かなり遺伝的に違いがあると言え面白いです。北海道と屋久島のものとか、本州の高山と低地のものとかで。ウメバチソウなども、神津島と屋久島の交雑種は不稔らしく、別種レベルまで分化しているみたいですから。
2012/07/19(Thu)23:36:32 編集
Re:無題
大阪屋
どうも。
一度交配して調べて見ると面白いかもしれませんね、今年は花が終わったので来年やってみましょうか。
2012/07/20(Fri) 00:05
≪ Back  │HOME│  Next ≫

[492] [491] [490] [489] [488] [487] [486] [485] [484] [483] [482]

Copyright c 偏狭の植物たち。。All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog / Material+Template by カキゴオリ☆
忍者ブログ [PR]