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食虫植物など、限られた場所にしか生えない植物の栽培日記です。
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さて、今回から病気編です。

虫の害と違って細菌やカビが相手なので中々厄介な物です、園芸用の殺菌剤も色々売っていますが、原因菌に効く物でないと効果がありません。
症状の似た物や植物によって症状が違う場合もあり、原因菌を特定することが難しい病気もあり、かけた薬が効かなく植物が枯れてしまうこともあります。

また、植物内部に入った菌は薬剤が効きにくいので、病状が進むと手遅れになることもあるので、早期発見早期治療が重要になります。

食虫植物はあまり病気にかからない物があり、種類によってはほとんど気を使わなくても大丈夫と言う物もあります。

そんな食虫植物たちですが、唯一全ての植物で問題になる病気があります。

それが立枯病です。

植替えや環境の悪化で植物が弱った時に、根の部分から細菌が入り地際から植物を枯らすと言う最も多発する物です。
様々な菌によって引き起こされる物で、食虫植物の場合はほとんど原因の究明がされていないので、中々原因菌の特定は難しいところです。

細菌の進入で枯れた植物はほとんどの場合助からないので、患部を切り取って葉挿しや株分けで残す方法が取れなければそのまま処分した方がいいと思います。
この場合用土もかなり長い間細菌が残るので、再利用する場合は熱処理や薬剤の処理をしたほうが安全です。

これらの菌の多くは土壌細菌と呼ばれて土や水で感染します、大きな容器で腰水をしている場合は次々に感染する可能性があります。

ほとんどの菌は活動が盛んになるのが20℃~30℃の温度なので5~6月ごろに多発します、また多湿を好む物も有り、梅雨時に最も被害が出やすくなります。
中には未分解の有機物が多いと細菌の濃度が上がって感染しやすくなる物もあるので、用土にピートなどが多い場合は腰水に頼るより、散水で土中の有機物を出来るだけ流しだすような栽培方法が良いと思います。
また、その多くが弱酸性から中性で活動する性質があるので、食虫植物の生育環境は要注意と言う所です。

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特にサラセニアに多く発生して、ある日突然葉が水分を失って干からびてしまい、鉢から抜いてみると根元が腐っていると言うことがあります。

de53ce83.jpegまたメキシカンピンギなどでは、中心部分が茶色く変色して腐ってしまいます。

ハエトリソウなどでも、地上部だけ残して地下の部分が消滅してしまうような枯れ方をします。

これらの物は原因菌の特定が難しいことがあるので、出来るだけ広範囲の細菌に効く殺菌剤を発生時期にあわせて撒いておくと予防できることがあります。
また植替え後には散水の変わりに薬液をかけることで被害を減らすことが出来ます。

私が良く使うのは ダコニール1000トップジンMゾルダコニールは予防的に使いますが、両方ともほとんど薬害が無く多くの細菌に効果があります。

また、鉢数が少量であればモスピラン・トップジンMスプレー900ml でもいいと思います。

サラセニアの場合は葉が萎れた時点でほぼ復活不可能ですが、株が大きく沢山芽が有る場合は子株などが助かるかもしれません。

メキシカンピンギは腐った部分をカッターなどで切り取ってから、殺菌剤をかけて葉挿しすることで復活するかもしれません。

ネペンなどは怪しいと思ったら、細菌が株全体に回って枯れる前に、頂芽の部分を早めに切り取って挿し木をすることで、株を残すことが出来るかもしれません。

ただほとんど緊急避難的は対処法なので、植替え後などで根が傷んでだ時や新芽の成長が緩慢になったときは注意した方がいいと思います。

重要なのは用土が古くなった時や水はけの悪い用土では、細菌の繁殖を助長するので、普段からの管理に注意することです。
 

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さて、長々と続けています病害虫ですが、とりあえず害虫編は今回が最後です。

今回はイモムシ系害虫。(^^ゞ

食虫植物でも虫に食べられてしまう事が良くあり、ほとんどが蛾の幼虫で様々な種類があります。
これらの物は雑食性で何にでも付くため予防するのは難しく、早期発見早期駆除を心がけて、出来るだけ被害を少なくすることを考え他方がいいでしょう。
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5b2c546a.jpeg種類が多い中で最も良く現れる物が「ヨトウムシ」と言われる蛾の幼虫で、主に夜に活動して昼間は落ち葉の下などに隠れているためこう呼ばれています。
上の写真はヨトウムシの被害例です。この虫は一年中発生していますが、真夏と真冬以外は注意が必要です。

f6e6195c.jpegどこから移動してきて食害されることが多いので、ある日突然やってくると言うことが多く、なかなか防除することは難しい害虫です。

特に新芽や柔らかい葉を好んで食べるので、ピンギやサラセニア、ネペンなどの新芽などは狙われます。

小さな苗などは一晩で全て食べつくされてしまうこともあり、大きな被害になることもあります。

e8ff65de.jpegこの他にも様々な雑食性の蛾の幼虫が付くことがあるので、まずは毎日の観察で発見を早めることです。

また春先や晩秋の葉発生量も増えるので、 GFオルトラン水和剤 1g×10袋 などを撒いておくとある程度予防することが出来ると思います。

次回からは病気編ですが、原因菌が一つではなく病気を特定し難い物も有り、本当に正しいかどうかは怪しい物もあります。
とりあえず色々やって何か成果が出た物を乗せようと思います。(^^ゞ

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今回は「ナメクジ

好きな人はほとんどいないと思いますが、食虫植物の場合湿気が多い状態で栽培することが多いのでどうしても縁が切れません。

被害にあう植物は少ないんですが、時として小さな実生が一晩で消えてしまうことがあります。
被害にあうのはドロセラやピンギなど一部の物で、ネペンやサラセニアは被害に合うことはほとんどありません。
柔らかい部分を好んで食べるので、新芽や花芽に被害が出ることがあり、放置するわけには行きません。

基本的には鉢の下などに隠れている物を見つけて捕殺することですが、中々見つけ切れまいので困ります。

春先に卵を産んで増殖するので、冬から春にかけて精力的に駆除すると数を減らすことが出来ます。

このナメクジですが、今までの虫に効くような殺虫剤が効かないので、専用の薬剤が必要になります。

薬剤は色々売られていますが、はっきり言って特効薬と言うのはありません。

ナメクジは銅を嫌うと言う性質があるため、鉢を銅版の上に置いておけばナメクジが上がってくることがなくなり、被害を受けることはありませんが、中々材料を用意するのも大変です。

また、そう言った成分を配合した薬剤が売られていますが、ナメクジを殺すと言う効果は余りありません。
ただ、頻繁にかけることでナメクジを寄せ付けないなどの効果はあるようです、この場合植物にかけるのではなく、鉢の回りにかけるようにします。

現在販売されている薬剤で最も有効なのは ナメトックス 250g 及びナメトックス液 500ml です。
この薬剤はナメクジが触れることで直接ナメクジを殺す物で、主成分のメタアルデヒドという薬品はナメクジなどの貝類に非常によく効くため、これが仇となってこの薬剤の成分濃度が高い薬品は劇薬指定されて手に入りにくくなりました。

このナメトックスですが、粒状の物を鉢の周りなどにばらまくようにするわけですが、薬剤をしみこませた粒がいつまでも残って汚くなると言う欠点があります。

これに対してナメトックス液は鉢の周りに撒いておけば、その上を通ったナメクジを殺すと言う非常にすぐれたものです。
ただ、雨や散水などで流れてしまうことが多いので、梅雨の時期などは使いにくいと言うのが実情です。
その上、主成分は毒性が強いので、手で触れるところに大量に撒くには適していません。

ただ、ナメクジの被害にあう植物は限られているので、それらの植物だけを集めてその周りだけ撒くようにすれば効果的に使用できると思います。

心配なのはナメトックス液がメーカーのカタログから消えているので、現在流通している物が最後になるのかもしれません、そうなると粒剤を並べるしかなくなるわけなので、ちょっと面倒な感じです。

メーカーのホームページでは、ビールの誘引作用を利用して、ビールにナメトックスを浸した物でナメクジを誘引捕殺することも書かれているので、一度試してみようかと思います。
ビールの誘引作用はかなりの物なので、それは確認しています。

89d7bf5e.jpeg食虫植物でこれを取れないかと言う話もありますが、一部のネペンやハエトリソウはナメクジを捕獲できます。
ただ、かなり非効率的なので、これに期待は出来ませんね~・・・。


去年もこんな記事を書いていますが、ほとんど被害が無い中でたまにやられる被害が大きかったりするのもいやな所です。
http://mizuyarinikki.blog.shinobi.jp/Entry/341/

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さて、害虫編4回目ですが、今回は・・・。

カイガラムシ

c2f94cc9.jpegカイガラムシと言うのも沢山種類がありますが、食虫植物に付く物は限られるようです。

よく被害にあうものはネペンとサラセニアで、他の物は代謝が早く、すぐに葉が枯れてしまうのであまり被害にはあわないようです。

基本的には滑らかな表面を持つ葉の面積が大きい物が被害にあいやすいようです。

発見してすぐや数が少ない時には歯ブラシのような物でこすり落としても良いと思います。
ただ、あまり強くこすると葉を痛める事があるので、その場合でも加減が必要です。

葉の表面に付く物意外に、時々地際から根にも寄生するカイガラムシがあります。
白い粉をまとったような「コナカイガラムシ」がそれですが、土の中にだけいることが有り、調子が悪いので鉢から抜いてみたら根が真っ白だったと言うことが有ります。

こういったカイガラムシにも前出の  GFオルトラン水和剤 1g×10袋 や ベニカXファインスプレー 900ml が効きます。

量が多い場合は STアクテリック乳剤 30ml などを使うと薬害も少なくよく効きます。

こういった害虫は手でとっても中々取りきれないことが多いので、迷わず市販の薬剤を使うことをお勧めします。

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今回は 「ハダニ

これもどこにでもいて何にでも付く「アブラムシ」や「アザミウマ」と同じ吸汁性害虫で、葉の裏などに付いて葉ど萎縮させたり葉緑素が抜けたようになることで植物に被害を与えます。

非常に小さな物なので、被害が大きくなるまで中々発見出来ないことが多く、どこまで被害が及んでいるか分かりにくいことが有ります。

食虫植物ではネペンに良く付きますが、他の植物では被害は少ないようです。

ただほとんどの種類で被害報告があるので注意が必要です。
周りに一般の植物があり、夏場に良くダニが発生する所は周りの環境から改善することが望まれます。

家でも良く花木に付きますが、食虫植物にはほとんど危害は出ません。

油断するとネペンに付くことが有り、夏場屋外管理していた植物を温室に取り込んでから発生することがあります。

他にはハエトリソウやメキシカンピンギ、セファロタスなども被害を受けることがあり、そんな時は迷わず薬剤散布をしましょう。

私が主に使っている物は バロックフロアブル です。
 
ダニの場合は密度が多いと薬をかけても生き残ることがあるので、これも一度かければ良いというものではなく、一週間後にもう一度かけることが必用かもしれません。
また生き残ったダニは薬剤に抵抗力が出たりするので、そんな時は違う薬を使うことで効果が出ると思います。

数が少ない場合は ベニカXファインスプレー 900ml などが良いと思います。

他には HOKKO ダブルアタック AL 920ml などもあるので、園芸店やホームセンターで効果を確認して購入すれば良いと思います。

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第二回目です。(^^ゞ

今回はご要望にお答えして「アザミウマ」。
別名を「スリップス」といって「アブラムシ」同様、吸汁性害虫です。

3d06df0a.jpegこれも成虫は羽が有りどこからともなく飛んできますが、種類が非常に多く在来種もかなり存在します。
どこにでもいて、花の中で動く小さく細い虫がいたらたいていこいつです。
だたこれらの黒い物はほとんど在来種で、あまり害はありませんが、ミナミキイロアザミウマと言う外来種が現在猛威を振るっています。

この外来種は薬剤に強く、大量発生すると中々駆除できないと言う農家の強敵となっているようです。

専門的には効果がある薬剤が色々開発されていますが、一般の園芸店では中々入手できる物ではなく結構高価です。

このアザミウマですが、特に害を与えるのはサラセニアで、何がいけないかというと言うと・・。
春先に新芽が出てきた時にこれに付かれると、新芽が萎縮して全くまともな形にならなくなってしまいます。
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写真はアザミウマに付かれた花芽と新芽の様子ですが、この状態から成長しなくなります。

こんな形になっても虫の姿はほとんど見えず最初は原因が中々つかめないこともあります。


de9385e8.jpegこんな状態の時に新芽を良く見ると1mm以下の小さな虫がすばやく動き回っているのが見つかることがあります。(老眼では分かりません ^^; )

ほとんどの場合こういった黄色い小さな虫による物です。

栽培量が少ない場合はそれなりに薬剤散布をすると駆除できますが、周りに畑などがあり、そこから虫がやってくる時などは、なかなか撲滅することが難しいことがあります。

そんな時なとりあえず違う種類の薬を数回かけることである程度被害を減らすことが出来ます。
この場合も被害が出てからでは遅いので、被害が出る前に薬剤散布をしておく必要があります。

そこで薬剤ですが、私は主に前回と同じ オルトラン水和剤 100g を使っています。

少量の場合は GFオルトラン水和剤 1g×10袋 や、他によく使うのは 

モスピラン・トップジンM スプレー です。

 

このスプレーは殺虫殺菌剤なので病気の予防にもなり一石二鳥です。

また、良くあるスミチオン乳剤 100ML などの殺虫剤なども効くようですが、卵などには効果が薄いようで、一週間程度で再発する事があり、即効性の殺虫剤をかけた後日、浸透移行性の殺虫剤をかけておくことが良いと思います。

また同じオルトランスミチオンと言った薬剤でも水和剤、乳剤、スプレーといった形態が変わることで効果の無い場合があるので、必ず説明書の有効性を確認して、希薄する場合は説明書に従ってください。

また、気温が高い時間帯は薬害が出やすくなるので、夕方や曇った日に薬をかけることを心がけてください。

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シリーズでお送りする食虫植物の病害虫について・・・。

などと題してみましたが、たいした内容にはならないかもしれません、あくまでも私がやってることなので、所変われば・・・などという話もあります。(^^ゞ

数が少なかった時はたいした病害虫は出なかったんですが、長年やっていて数が多くなると結構色々と被害にあうわけで、そのつど対策を練っています。

種類や病害虫によって対策方法が違うので、その辺は少し分けて書こうと思います。

第一回目は 「アブラムシ」

d403d392.jpeg年間を通して発生する害虫で、ほとんどの植物に付き、放置すると大量に増殖して植物に被害を与えます。
特に春先に多く発生して、毎日のようにどこからか飛んできて植物に付いています。
少ないうちは指やピンセットの先で擦り取っても良いんですが、量が多くなると取り切れずにいつまで立ってもいなくならないとか、取る時に植物を傷めたりします。

よく言われる鉢ごと水に沈める水没などと言う方法がありますが、種類によっては使えないのであまり良い方法とは言えません。
ここはやはり市販の薬剤を使うことをお勧めします。

薬害を心配されることがありますが、ほとんどの薬剤は安心して使えます。
ただ、使えない薬剤や薬害を起こす植物もあるので注意は必要です。

アブラムシに限って言えば薬剤に弱いので、市販の薬剤ならどんな物でも効果があります。
ただ、薬剤の使用方法や効果の出方、効果の期間などは薬剤によって違うのと、値段設定も様々なので、コストが良い物を選びたいところです。

私も色々使いますが、私の場合はちょっと量が多いので、薄めて使う物を主に使っています。

この頃は オルトラン水和剤 100gを主に使っていますが、これは広範囲の害虫に効くのと、値段が安く入手しやすいと言うことからです。(^^ゞ

オルトランは他にも粒剤や液剤が有りますが、液剤は水和剤に比べると効果がある害虫が少なくなります。
アブラムシに限って言えば問題ありませんが、他の害虫も一緒の防除しようと思うと、ちょっと心細いですね。
粒剤は根から吸わせて殺すと言う物なので、効果が出るまで数日かかることがあり、すぐに防除したい時には不向きです。
その上、この粒剤はかけすぎると植物の根を傷めて枯れることがあるので、かけすぎには注意が必要です。
また、アメリカンピンギやハエトリソウでは少量でも薬害が出るので、使用しないほうが良いと思います。

少量であればそのまま使える霧吹きタイプの物がいろいろな所から出ているので、それを使うと手軽で良いと思います。
特にこの頃は殺虫剤と殺菌剤の両方が入って物が多くあり、一つあればいろいろな病害虫に使うことが出来るので非常に便利です。

色々有りますが、強いてあげるならまずこれでしょうね。

ベニカX ファインスプレー

 

オルトランは効果が2週間ほどですが、これは一ヶ月と言う事です。
私はそこまで確認したことはないんですが、それなりに効いているようです・・・。(^^ゞ

病気にもある程度効くので一つあると重宝します、特にうどん粉病に良く効くので、ウトリなどには良く使います。

アブラムシは特にドロセラやサラセニアに良く付きますが、これは薬害もほとんどないので安心して使えます。

気をつけないといけないのは、アメリカンピンギで、薬害が出やすいので、出来る限り見つけた時は手で取るようにした方がいいと思います。

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5月になって急に温度も上がりだしました、植物の成長も加速が付いてくると思います。

683f501d.jpegさてそうなってくるとやってくるもがこいつです・・・、アリマキ(アブラムシ)ですね~・・・。

今年は春先から寒暖の差が激しく、ほとんど見かけなかったんですが、このところの陽気でどんどんお出ましになって来ました。

とりあえずオルトランの顆粒をばらまいておきましたが、顆粒の物はあまり撒くと根をいためるので、撒き方が難しいですね。

まあ、とりあえずこれで2週間は薬が効いていると思いますが、即効性の薬も合せて撒いておいた方がいいかも知れません。


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